学校入試でも資格取得でも、受験勉強というのはテキストからその出題範囲を確認し、繰り返し暗記と練習を行なってイザ本番の試験で答案用紙に「正解」を書き込めるか!?・・・が勝負どころです。
試験というのは「問題」と問題に対する「正解」が一つだけ存在しています。
そのため、いかに効率よく勉強し、本番の試験で合格水準以上の点数を取るかが合否の分かれ目となります。
学生はそれを知っていて、また幼いころからそのように意識を植え付けられて育ってきているので、どうしても「一つの正解」にこだわりがちです。
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社会人になって働くようになると、日々、様々な問題やトラブルに遭遇します。
そこにはテキストなんて存在していませんし、最初から出題範囲も想定されていないし、答えも一つとは限りません。
試験のように決まった短時間内に答えを出さなくても大丈夫なときもあれば、逆にその瞬間に答えを導き出さなければいけない場合もあります。
また、試験ではカンニング禁止ですが、実務の中ではカンニングは許されていて、他の人にアドバイスを求めたり、ネットで調べたりすることもできます。
そういう意味では「暗記」もかなり省略できます。
回答を文字で記入するという目に見える知識力より、他者とのコミュニケーション能力や臨機応変に対応する柔軟な姿勢などのほうがよっぽど重要だったりします。
長引くコロナ禍で今年入社した新入社員たちも少しは仕事に慣れつつもまだまだ会社の戦力には程遠い・・・といった状況下にあるかもしれません。
テレワーク続きで、自分の仕事が果たして正答を出せているのか、周囲と比べてどうなのか?などが気になる頃合いかもしれません。
みんながそういう気持ちでいると知り、焦らず、ひたすら自己成長と自己研鑽に励むと良いと思います。
範囲の決まっている試験勉強は実社会においてはほとんど役に立たない・・・ということを新社会人は改めて今の時期に認識して業務に取り掛かると良いと思います。