営業ではよく「自分自身を売り込め!」と言われます。
確かに一理あることで、決して間違いではないのですが、単純にそれだけを繰り返していくとやがてとてつもなく大変な事態になっていきます。
狂ったように働き続けることが求められ、世界でもっとも過酷な仕事をしている一人に転じていきます。
営業では、自分を売り込むとともに「お客さまの悩みや問題を適切に解決してあげる商品を提供する」という認識を持つことが大事です。
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サラリーマンの中には自信過剰な人がいて、「自分がいなければこの会社は倒産する/自分がいないとこの会社はやっていけない」などと嘯(うそぶ)く人がいます。
でも、実際はそんなことはなく、サラリーマンの一人や二人がいなくても会社はそう簡単には潰れません。
一時的に危うくなっても、他者が協力して支えあい、その結果、まあ何とかなるものです。
でも、敢えて言うならそれくらいの気概と自信を持って仕事に取り組む姿勢は評価できると思いますし、そうした大言を吐けるくらいの実績をあげる人になりたいものです。
それには「仕事をする」という意識から「ビジネスをする」という意識に切り替えて仕事に取り組むと良いと思います。
「ビジネスをする」という意識を持つと、サラリーマン感覚から経営者感覚に変わっていくことができます。
言い換えると「仕事を持っている」という認識から「ビジネスを持っている」という認識に頭を切り替えることにつながります。
多くのサラリーマンはビジネスを所有しているわけではなく、そうした発想すらしたことがありません。
ハワードシュルツがスターバックスをスタートしたとき、レイクロックがマクドナルドをスタートしたとき、彼らは店には行きませんでした。
彼らはハンバーガーを作るわけでも、コーヒーを淹れるわけでもありませんでした。
お茶を作ったわけでもありません。
彼らはそういった仕事はしていなかったわけです。
彼らはビジネスを持って仕事に取り組んだのであり、会社の中で働くのではなく外から働きかけたわけです。
いきなり大物経営者と自分を比較することはちょっと無謀かもしれませんが、言いたいのは「ビジネスを持つ」という感覚を身につけることの大切さ・・・です。
「仕事を持つ人」から「ビジネスを持つ人」になろう!と意識を変えたとき、そこから自分の新たなサラリーマン人生=ビジネスマン人生がスタートすると思います。