投資を考えたときに、自己資金だけで行なうのも勿論アリですが、あえて借金をすることでレバレッジを効かして行なうという手も正解だと思います。
そのとき、借金をどうしてもイヤがる人、怖がる人・・・というのは「(自己資金で投資して失敗してもそのお金がなくなるだけで済むけど、)借金をして失敗したら借金が残るからイヤだ、怖い・・・」という考え方の人です。
そこでちょっと変な考え方ですが、こういう発想で投資を行なってみると、そのリスクは一気になくなります。
それは「自己資金相当分を借金して投資を行なう」というやり方です。自己資金分の借金であれば、返済で困るのは利子の分だけです。
今や史上最低の金利時代ですから、借金をしたときの利子はそれほど高額な利子にはなりません。
もっと言えば、そんな低金利時代の利子以上に投資で稼ぐことができないようなら、そもそもその投資は失敗と言える・・・ということです。
やり方は簡単です。
1.自己資金はそっと寝かせておいて、
2.借金をして投資を行ない、
3.「元本+利子」を毎月返済していく
・・・だけのことです。
この手なら、金利分はちょっと損をした気になりますが、大きく損失を被むる心配もなく、万が一に失敗したとしても自己資金から返済をすれば良いので実質的に「金利分」だけの損害に抑えることが保証されています。
決して自己破産のような酷いことにはなりません。これは一般企業の経営者がよく使う手です。
企業経営者は、自己資金がたとえあるとしても、あえて「銀行から借金をすること+その借金を返済すること」で銀行に信用をつくり、規模拡大の手がかりにしていこうと図っています。
しかも、金利は経費で計上できますから、一種の節税効果にもつながります。
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借金をして投資を考えたときに心配なのは、借金返済のリスクというよりも「投資が失敗してお金を回収できないリスク」です。
自己資金で投資をしようが、借金で投資をしようが、このリスクに変わりはありません。
それを理解したうえで、借金をして投資をする人がいつの時代にも多くいるのは=銀行借入の効能を理解しているからだ・・・と悟ることが大切です。
「時間を買える/短縮できる」ことが背景にあります。
⇒ 自己資金だけで多額の投資しようとしたら、その資金を蓄えるまでの時間が必要です。
でも、それを待っていたら競合他社(他者)に先を越されます。
借金をして(=資金調達をして)行えば、お金が蓄えられるまでの時間を待つことなく投資に踏み切ることができます。
競合他社に先立って収益を上げ、生産性アップに寄与する投資をすることは、結局「その自己資金を蓄えるのに要する時間を借金で買えた」ことになります。
借金をして投資をすることは、借金をしないで投資をすることに比べれば安全度は低くなるのは否めませんが、その代わりに収益をあげる早さがアップします。
早さがアップすることは時と場合によっては安全度を高めることにつながる・・・と理解するのが良いと思います。