私が大学卒業後、26年間会社員として働いた中で「あえて何か自慢すするとしたら何ですか?」・・・と聞かれたなら、次のことを挙げます。
それは「自分が配属された組織の直属の長を全員出世させた」・・・ということです。
まあ、「・・・出世させた」というのは語弊があって、別に私にそんな権限があったわけではありませんが、形としては私を部下に持った人たちは全員出世した!ということです。
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リーダーが出世するとき、そのリーダー自身の力量だけが問われるのではなく、そのリーダーが率いている組織力が問われます。
組織力がアップして会社に実益をたくさんもたらしたときに、長であるリーダーの出世が現実味を帯びてきます。
リーダーの出世は組織を構成する社員(部下)たちのおかげであり、部下たちの頑張りがあってこその結果です(もちろん、リーダー自身のリーダー力、マネジメント力の存在も欠かせません)。
会社も各種組織もすべて「人」で構成されていますから、個々の社員の努力・人間力・能力は大切です。
そうした中、「あいつを部下に持った上司は必ず出世する」とリーダーに言わしめるような社員は重宝されます。
もっと言うと、そんな社員がいつまでも底辺の平社員でいるハズがありません。
私は自分がそんな存在になることを意識して、幸いにも、実際に26年間で一つの例外もなく実践してきました。
よく「出る杭は打たれる」・・・と言われますが、確かに自分だけが抜きん出ようとすると、そんな杭は打たれます。
なぜなら、「自分だけが・・・」という貧困な発想では組織を腐敗させたり崩壊させる恐れがあるからです。
そうした部分最適(=自分さえ良ければいい)ではなく、全体最適(組織全体で機能して発展する)を心がけることが部下であっても上司であっても大切なことです。
サラリーマンが心がける大事なことの一つは「直属の上司を出世させる意識を持つこと」だと思います。