人の基本的な心地よい居場所は、経済的環境や価値観・哲学などが自分と似ている人たちに囲まれている状態です。
無理して「自分よりはるかに高いレベルの人とだけ」と付き合おうとすると、だんだん辛くなっていきます。
「はるかに高いレベルの人だけ」と付き合うのではなく、「自分よりちょっと上の人」とも並行して付き合うほうがベターだと思います。
年収300万の人が年収500万円の人とも付き合うし、年収2000万円の人とも付き合うのなら良いのですが、年収2000万円の人とだけ付き合っていると、平時の金銭感覚の違いについていけなくなって自分が惨めに思えたり、どこかで怒りが湧いてきたりします。
人ってそういうものだと思います。
だから、成功したければ「お金持ちと(だけ)付き合おう」・・・などといった言葉は安易に信じ込まないほうが良いと思います。
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人は基本的には、自分より優れた人に囲まれている状態を快適だとは感じないものです。
むしろ、自分よりも劣る人たちに囲まれている状態のほうが快適に感じます。
そのほうが(比較によって)自己重要感を高く感じられるからです。
他者とのお付き合いには何かとお金がかかるものです。
お金持ちと付き合うとかなりの経済的な支出が生じ、それが場合によっては過度にストレスになる人がいます。
なぜなら、自分の家計状況がそこまでの支出を良しとしていないから・・・です。
そのお金持ちの人には何でもない支出が、自分にとって許容範囲を超えて無駄遣いに映るわけです。
20代前半の言わば「修行の時期」に、滅私奉公的な貢献をして、自分よりもはるかに上の人からいろいろ学ばせてもらうことは良いのですが、結婚して家庭を持つようになるとそうした生き方は生き苦しくなります。
30代・・・40代と社会的にもそれなりの立場になり、会社内では部下もいるような立場になると、もはやそうした生き方を続けるのはムリだと思います。
類は友を呼ぶ・・・です。
無理して背伸びをするのではなく、無理しないで背伸びをし続けられるような考え方のほうがベターだと思います。