今日(2017年1月20日)にアメリカの新大統領に就任予定のドナルド・トランプ氏ですが、前評判はかなり良くないようで、不支持率が50%を超えているというのはやはり異常だと思います。
彼は「強いアメリカを復活させる!」と従前から言っています。
この「強いアメリカ」が具体的にどんなことを言うのかよくわかりませんが、強い・弱い・・・というのは、基本的には「他者との比較」で生まれる発想です。
トランプ氏は外国に移ってしまったアメリカ企業の生産拠点をアメリカ国内に戻して1兆ドル分の公共投資をする→これによってGDPを毎年4%成長させる・・・とも言っています。
さらに、他国に移ったアメリカ企業が国内に拠点を戻した場合は、法人税率を35%から6%にする!・・・と。
その代わり、その企業にインフラ事業への投資を義務化させる・・・ということのようです。
それがうまくいくかは未知数・・・です。
合衆国憲法では、
第1条→議会が一番の権限を持つこと、
第2条→大統領が議会のお目付け役であること、
をうたっています。
つまり、大統領が一番の権限を持つわけではない、ということです。
各種予算案をつくるのは議会であって大統領ではありません。
したがって、大統領になったからといって、即座に自分の思うとおりに何でも政策が実行できるとは限らないわけです。
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オバマ大統領は「赤字大統領」でもあり、アメリカ政府はどんどん財政赤字を増やしてしまったわけですが、トランプ次期大統領はまずはこれを引き継がなければいけません。
その引き継いだ財政赤字をどう対処していくのか?
強いアメリカは本当に復活するのか?
やっぱり、誰にもわかりませんね。
2017年は2009年のオバマ大統領が就任した年にも似た緊張感と期待感をもって世界が大きくCHANGEしていくのかもしれません。
私たちにできることは、そうしたプロセスを変えることでもなく、結果を変えることでもなく、時代の流れに半分身を任せつつそれにうまく適応して自らを変化させていくことくらいです。
日本も常時「強い日本」「正しい日本」であると信じて、私たちは自分の変化を是とし、日々邁進していく努力が大切だと思います。