年会費の位置づけ

世の中にはいろんな「会員制度」があって、身近なところではスーパーや美容院や飲食店などがあります。

一つも会員になっていない(属していない)という人は恐らくいないのではないか・・・というくらい世間はさまざまな会員制度で溢れています。

会員になると何らかの特典が付いていて会員はそれを享受できるというメリットがあるので、無料会員であれば申し込む人は特に多いと思います。たとえ有料会員であっても、費用対効果でみて自分にとっておトクだ・・・と思えるなら、人はお金(=会費)を支払って会員になります。

会費を払う理由は「サービスを買いたい/受けたいから」というパターンが多いですが、これを「その会に属していたいから」とか「会に今後も存続してほしいから」といった目的での行動になるなら、その会は強いと思います。

芸能人のファンクラブなどは会員が意図していなくてもこの行動動機が多分に隠されていると思います。

会を運営する側で言えば、そうした行動動機で会員になってもらうためには、サービスの良し悪しよりも会そのものが魅力的かどうかのほうが重要となります。

会員が会費を払う意図を「各種サービスの恩恵を受けたいから」から「その会が消滅してほしくないから」という意図に振り向けることを運営側は意識すると良いと思います。

別の表現で言うと「寄付の意識づけ」です。会費を寄付というレベルに昇華させることができれば、その組織・会は強いと思います。

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人は神社に行ってお参りをするときにお賽銭を払います。お賽銭によって特段何かモノを買うわけではありません。お賽銭を払っても神社は何のサービスもしてくれませんしお礼も言いません。願い事が叶う保証もありません。人はそれがわかっているのにお賽銭を払います。お賽銭もまた一種の寄付的要素が過分に含まれているものです。

何らかの会を運営するとき、「会費を頂くからには会費に見合うだけの見返りやサービスを提供しなければならない」・・・と思い込むと、うまくいかなくなることもあると思います。

もちろん、会員へのサービス意識を持つことは重要ですが、その一方で「寄付行為を促す」という意識を持つことも大切だということです。

何らかの基準で会員に序列をつけることも時には大事です。

いずれにしても、年会費(月会費)の位置づけを自社なりに考えて運営することが大切であり、それによってさらに会員を増やすこともできれば逆に既存の会員を減らしてしまうことにもつながると思います。

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澤井豊オフィス澤井 代表

投稿者プロフィール

1964年、富山県生まれ。大学卒業後、大手株式専門証券株式会社に入社。学習塾を運営する未上場会社に転職後、会社を東証2部上場および東証1部上場に導く。人事・財務・IR・総務の経営リーダーとしてM&A、会社分割、グループ経営移行を行い、社員研修においては延べ1万人以上に実施。ライフプランに沿って経済的自由を得た後、会社を50歳にて退職。

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