
「挑戦」と聞いて、ポジティブな感情で「ワクワク」する人は立派です。
ネガティブな感情で「イヤだなあ」と思ってしまう人はもしかしたら過去にイヤな経験をしてそれが一種のトラウマになっているのかもしれません。
歳をとってからの挑戦はいろいろ問題もありますが、若いうちの挑戦はどんどんやってみるのが良いと思います。
会社でも、「挑戦」と聞くと「ワクワク」と連想する社風が創れたなら、きっとその会社は伸びていくと思います。
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経営者が下す経営判断には次の3つがあります。
1.攻める経営
2.守る経営
3.捨てる経営
市場環境や会社の財務体力に合わせ、この3つをバランスよく行なうことが優れた経営手腕と言えます。
たとえば、「将来性のある商品はどんどん攻める」一方で、「ほどほどの商品は守る」姿勢で進め、「利益率が低下している商品はたとえ売上が大きくても撤退する勇気を持つ」・・・といった感じです。
「捨てる経営」は大切ですが、多くの経営者は捨てる経営が苦手です。
「捨てること=即売上を減らすこと」になるからです。
これは「売上至上主義」の落とし穴と言えるかもしれません。
でも、大事なのは売上ではなく「利潤の追求」です。
ここで考えなければいけないのは「理念の追求」に反する行為になるかどうか・・・です。
利潤の追求と理念の追求のバランスを考慮し、退くべき時は勇気をもって退く決断が必要です。
ヘタな見栄やこだわりのため、使わない設備や売れない在庫を抱え、その維持のために無駄なコストをかけ、そのための人員も必要となってますます赤字幅が広がる・・・ようではナンセンスです。
要らないものを抱え込んだり、キャッシュが滞るものが存在したら、やがてそれらが不良債権化して結局は苦しむことになる・・・ということを経営者は認識しなけれななりません。
捨てる経営が実行できるか?
一方で、攻める経営を推し進め、守る経営に関してはいつそれが「攻める」に転じるかそれとも「捨てる」に転じるかを見測る必要もあります。
そうしたことすべてに意識をちりばめながら経営判断をする覚悟と実行力が経営者には求められると思います。