会社を経営する人であれば、定期的に
Q.自社の不良債権は一体いくらあるのか?
Q.自社を今すぐ清算したらお金は残るのか?
などといったことを頭の中で考えてみることは必要です。
そんな計算を一切せず、ただただ事業を続けることだけを考えていたなら、どこかできっと痛い目にあうと思います。
特に、昔に成功体験があり、過去に大きく儲けた記憶が強く残っている経営者ほど、自分がよくわからないことは直視しない傾向があるので要注意です。
昔に成功したやり方が正しいと錯覚して、時代の流れに逆らって我を通し続ける経営者の元からは有能な人間ほど早々に去っていきます。
なぜなら、経営者が変化を嫌い変化を拒む姿勢についていけないからです。
有能な人ほど逆に「変化を求める」傾向にあります。
無能な経営者の元に残るのはイエスマンだけ・・・となり、そんな組織は徐々に衰退します。
言ってみれば、本質的なところを見抜けない/見ようとしない経営者こそが一番の不良債権になっているわけです。
経営者も時代とともにアップグレードしないと世の中のスピードについていけないし、変化を認めなければ進化することができません。
過去の成功体験の多くは役立たなくなりつつある・・・と認識を新たにし、自分自身を否定する必要はないけど肯定しすぎてもいけないと謙虚な姿勢を持つことは大切です。
世界が激変することが起きていると知り、そんな時には変化に適応できる「向き合い方」や「心持ち」を知っておかなければいけないと思えるだけの力量が必要です。
時代が激変するってことは、つまりは「過去の成功体験が役立たない」ということです。
業界等にもよりますが、誰も正解が分からないのがビジネス社会であり、また人生も同様です。
逆に、すべてを正解にしていかなければいけないと言えます。
ビジネスでは既存の序列に逆転劇が起こって自分・自社のポジションがガラっと変わるということは十分あり得る話です。
それだからこそ、常に絶好のチャンスがある!と思うくらいでちょうど良いと思います。
世の中が安定しているときには目立った活躍をすることは難しいけど、いざ時代が混乱した暁には英雄として大活躍できるリーダー/ビジネスマンを目指すと良いと思います。
混沌としたときほど面白いもので、今まで埋もれていた人が脚光を浴びるチャンスでもあります。
時代に歪みが生じたときは、そこから芽を出すチャンスだと知り、過去の成功体験におんぶに抱っこで胡坐をかくことがないよう自身を戒めて啓発していくと良いと思います。