株の売買は証券会社を通さないとできませんが、証券会社からすれば株を買う人も株を売る人も手数料を支払ってくれる大事なお客さまです。
不動産の売買はたいてい不動産の仲介業者を通じて行なわれますが、その会社からすれば同じように売り手も買い手も仲介手数料を支払ってくれる大切なお客さまです。
楽天やアマゾンやメルカリなどの売り手と買い手の「場」を提供している会社にとっても、双方は手済料等をを支払ってくれる大切なお客さまです。
このように、売り手と買い手をつなぐ「仲介業者」にとってはお客さまの種類が2つあるわけです。
こうしたときに、どちらの側のお客さまを第一に考えるのが良いのか?
答えはいずれも「売り手」です。
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たとえば、不動産の仲介業者は物件の売り手には「当社にお任せください!ご希望の価格で高く売却できるように頑張ります!」と言い、買い手には「当社にお任せください!ご希望の価格で安く購入できるように頑張ります!」と言います。
一体、どちらが本当なのか?・・・と言いたくなりますが、まあ多少の営業トークは仕方ありません。
言えるのは、「その物件の売り手は一人しかいない」ということと、「買い手は(理論的には)複数いる」ということです。
つまり、どんな業態でも「仲介業者」である以上はそこに「売却商品を用意してくれる顧客は限定的」であり、「購入者は非限定的」だということです。
どちらが大切か?
・・・と言えば、その他大勢が複数いる買い手ではなく、たった一人、しかも大事な商品を提供してくれる売り手側(なぜなら、売り手がいなければそもそも商売が成り立たないから)です。
「売り手>買い手」の比重で考えることが大事です。
顧客の中でもどちらの顧客側を重要視するか?をベーシックな理論構築元に位置づけしておくことは、案外と大切なことだと思います。