ビジネスを興す/始めるには、それなりの資金が必要になることが多いものです。
理想は「元手資金必要なし/在庫なし」でビジネスをスタートさせられることですが、まあ、なかなかそうもいきません。
したがって、サラリーマンが独立起業をしてビジネスを始めるときに、もし元手資金が不足しているならどこからか資金調達をしてくることが必要になります。
一般的に有効な手は次のとおりです。
1. 家族や親戚や友人から借りる
家族や親戚や友人が応援してくれるのであれば、身近な人からお金を借りるのもひとつの手です。
ただし、お金が原因で信頼関係が壊れてしまっては元も子もありませんから、十分に気をつけることが必要です。
また、いくら家族や親戚や友人とはいっても、必ず借用証書を作って、決めたとおりに返済していくことが重要です。
2. 日本政策金融公庫から融資を受ける
個人事業主の方に最もオススメな方法が「日本政策金融公庫からの借入」です。
一般的な民間の金融機関からお金を借りるよりも、手間ひまがかからず便利だと思います。
また、日本政策金融公庫には女性や個人事業主の起業を応援する意向が強いので、他に比べると借りやすいかもしれません。
3. 民間銀行や信用金庫から融資を受ける
実際には民間銀行からの融資は難しいとも言われています。
どちらかというと、信用金庫からの融資のほうが現実的かもしれません。
信用金庫は地元密着型のため、自分が住んでいる地域でビジネスを興すと借入しやすくなり、また日本政策金融公庫で融資を受けられなかった人でも信用金庫ではお金を借りられたというケースもあるそうです。
4. 補助金や助成金を利用して資金を調達
自治体にもよりますが、個人の起業を後押ししてくれるような補助金や助成金を出してくれているところもあります。
原則後払いとなるため運転資金として「今すぐにお金を借りたい」という要望には不向きですが、融資とは違って将来の返済が不要であることが最大のメリットです。
5. エンジェル投資家を見つける
エンジェル投資家とは、ベンチャー企業などで有望な事業家に対して資金潤沢な投資家がお金を融通するものです。
たいていは「株主」として資金を拠出してくれる形になりますが、そもそもエンジェル投資家に気に入ってもらえるだけのビジネスモデルであることが必要なので、ハードルは相当高くなります。
6. クラウドファンディング
インターネット上で不特定多数の人から資金を集める仕組みのことで、最近若い人を中心に注目され始めています。
個々の出資額がわずかな額でも多くの人から出資を募ることで、ある程度のまとまった資金を得ることができます。
「寄付型」であれば返済の必要はありませんが、多くの場合は「非寄付型」なので、将来の返済義務が生じることは頭に入れておく必要があります。
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いずれにしても、コツは「いかにして多くの人にビジネスの将来性を感じてもらい、また共感を強く持ってもらえるか…」に、かかっていると思います。
お金は天下のまわりもの・・・です。
ビジネスを始めるにあたって、もし資金不足で悩んでいるようなら、上記の手法をうまく組み合わせて自分なりに資金調達を試みてみると良いと思います。
また、残念な言い方かもしれませんが、上記のどの手法をもってしても資金を調達できないようなら、そもそも「ビジネスモデルに問題があるか、自分という人間に問題があるか、もしくはその両方」だと思われるので、その場合は根本的なところでの改善が必要だということになります。
私は、個人事業のレベルであれば「2」の日本政策金融公庫からの借入を求める手法が一番有効なやり方だと思っています。