昔の忍者マンガに「サスケ」というのがあります。
テレビでは冒頭で「光あるところに影がある・・・」というナレーションから始まり、最後は「サスケ!お前を斬る!」の言葉で終わります。
私は、冒頭の「光あるところに影がある・・・」という言葉がけっこう好きでした。
言い換えれば、「光が無ければ影も無い/陽が無ければ陰もない」ということです。
要は「光も影もそのとらえ方が異なるだけで、本質・実体は同じである・・・」ということです。
そして、大事なのは光だとか影だというとらえ方ではなく、その実体のほうをとらえることだと。
これが私の哲学の根幹にあることの一つです。
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世の中、絶対・・・とか完全完璧・・・ということはほとんどなく、必ず物事には例外があったり、反対の事柄があったりします。
カラスだって「黒」が常識ですが、ごくごく稀に「白いカラス」がいたりします。
光か影か?陽か陰か?とか、黒か白か?とか、右か左か?とか、上か下か?・・・といった「どちらか一方だけ」の考え方よりも、「そのいずれも/両方をバランスよく」といった考え方のほうがベターだと思います。
最もバランスが整った位置・場所に自分の所在を置くようにすると、人生はけっこうハッピーになります。
光あるところに影がある/陽があれば陰がある・・・というのも、強い光があたって脚光を浴びている裏側には同時にそれと同じだけの影も伸びています。
逆に、光が弱くてあまり脚光を浴びれない場合には、影もそれと同じだけ小さいものです。
人生も同様だと思います。
光が強く当たって輝かしい人生を歩んでいる人は、その裏側の相当する影の部分ではけっこう大きなダメージを抱え込んでいたりするかもしれません。
世の中には、良いも悪いもなくて、ただ1つの現実があるだけです。
極論を言えば、良い人生も悪い人生もなく、目の前に1つの現実があるだけで、それを人の価値判断で「良い・悪い」と決めつけているだけです。
ただ忘れてはいけないのは、それだけだと人生は無味乾燥したつまらないモノになる・・・ということです。
影があるから光ることができるわけですし、光はそれ単体では(影なくしては)何も見えません。影がなくて光だけだとまぶしくて何も見えません。光って見えるのは影があるから・・・です。
そういう意味では影に感謝することも大事です。
だから「お陰(かげ)さま」という言葉があるのだと思います。
おかげさまという言葉は、影(陰)に感謝する、感謝すべきだということを教えてくれます。
人生どんな時も、この発想は忘れてはいけないと思っています。