クイズやレジャー施設にある「迷路」というのは、「入口は一つ、出口も一つ、でもその途中経路は複雑でいくつも道がある・・・」という構造になっています。
迷路で遊ぶ人は入口から入り、途中の枝分かれした道のいずれかを選択して進んでいきます。やがて行き止まりになって初めてその道が誤りだったことに気づきます。そして、元の枝分かれのところまで戻り、別の道を選択し直して進んでいきます。
・・・それの繰り返しです。
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多岐亡羊(たきぼうよう)という言葉があります。
逃げた羊を追いかけるうちに道は二手に分かれ、また二手に分かれ、またまた二手に分かれていく・・・追いかけていく道が2つ、4つ、8つとどんどん分岐していくため、やがて羊の行方はおろか自分がいる場所すらわからなくなる・・・という意味です。
そんなときに大切なのは「出発点まで戻る」ということです。出発点(原点)に戻れば「やり直し」ができます。途中の失敗経験を役に立て、二度と同じ失敗をしないように気をつけることができます。
人生や仕事も同じです。
進んでいくうちにもしも人生に迷い、当初の情熱を失ったりしたなら、自分がもっとも充実してやる気満々だった「初めの頃」に戻ることが大事です。
別名「初心に返れ」・・・です。
4月から新社会人になった若い人たちの中にはもしかすると、社会で働きに出てちょっと思っていたのと違う・・・など、現実の厳しさに遭遇している人も多いかもしれません。
高校を卒業して、都会の大学に進学した人の中にもそういう人がいるかもしれません。
夢に燃えて活き活きと輝いていた初心・あの頃に戻って、改めて成功への再出発を図ることも大切だと思います。