私が社内研修等で人前で話をしていたとき、いつも話したいことをたくさん用意していました。
たとえば、朝礼で話すためにいつも3つくらいの話題を用意しておき、その日の朝の雰囲気や別の人が話した内容によって自分がしゃべることを選択していました。
あれも話したい・・・これも話したい・・・この件はあの話の後に話したほうが効果的だな・・・と次から次へと自分の中で「伝えたいこと」が沸々と湧いてきたものです。
これがどういうことにつながるか?
・・・というと、「人前で話しても緊張しない」ということです。
緊張は、
「何を話せばいいのかわからない・・・でも何かを言わなくっちゃ!」
「的外れのことを言ったら笑われるかもしれない・・・」
「おおーっ!と皆に思われるようなことを話したい・・・」
などと考えているときに身に生じます。
その果てに「ああ・・・ど・どうしよう!」となります。
人は、自分が熱意をもって伝えたいと思っていることがあれば、ほとんど緊張なんてしないものです。
話したいことが山ほどあるときや、話す内容に順番がついていたなら、「緊張」という概念はほとんど消えているハズです。
だからこそ、人前で自信を持って話せるだけの知識・ストーリー・クイズなどのストックをたくさん持っていることが大事になります。
ビジネスマンは、そういうテーマをいくつも持っていて、自分の引き出しから自在に取り出せます。
そのために時事ニュースに敏感だったり、読書をしたりして日々教養を深めています。
サラリーマンは何も考えておらず、何も意識していません。
話すべき何かをいくつも用意して、それを実際に人前で話す回数が増えれば増えるほど、緊張せずに人前で話しができて、しかも自信が持てるようになります。
緊張しないように・・・と思っても、根拠がないのでますます緊張するだけかもしれません。
伝えたい話題をいつもたくさん用意しておく・・・これができる人は人前で緊張しないで話せる人だと思います。