
ピークエンド効果・・・という話法があります。
サンドイッチ説得話法・・・というのもあります。
「ピークエンド効果」を考えたなら、人は最初に聞いたことよりは最後に聞いたことのほうが強く意識に残ることになります。
【例】
「狭いけど美味しいカフェ」 → 美味しいカフェという認識が強くなる。
「美味しいけど狭いカフェ」 → 狭いカフェという認識が強くなる。
また、人は最初から自分にとってネガティブなことを言う人のことより、自分にとってポジティブなことを最初に言ってくれる人のことのほうに好感を覚え、聞く耳を持ちやすくなります。
こうしたことを踏まえて考えると、人を説得/何かをさせようと思えば、こんな順序で話すことがベターだと気づけます。
ポジティブ(肯定)なこと → ネガティブ(否定)なこと→ ポジティブなことで締めくくるいわゆる「サンドイッチ説得話法」(ポジティブな話でネガティブな話を挟んで伝える)です。
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部下への指導で、最初から部下のダメな部分をズバズバ指摘し、あるべき姿を示し、改善を求めようとする上司がいます。
そのこと自体は間違っていないのですが、そのときの言い方/しゃべり方/表情/態度などによって部下の受け止め方が全然違ってきます。
高圧的/威圧的だと部下に嫌われます。
人は正しいことを言われても、最初に頭ごなしに否定されると聞く耳を持ってくれなくなります。
上記の「ポジティブ(肯定)なこと → ネガティブ(否定)なこと→ ポジティブなことで締めくくる」・・・という手法を使うと良いですね。
「サンドイッチ説得話法」(ポジティブな話でネガティブな話を挟んで伝える)は、けっこう有効だと思います。