仕事でもプライベートでも「優先順位をつける」ことは重要です。
物事に順番を設けて、自分が「今為すべきこと」と「今は為すべきではないこと」を明確にすることは限られた多時間を生きる我々にとってはやはり大事なことだと思います。
また、ここで逆転の発想で言えば、「今は為すべきではない」ことを明確にするというのは、「何かを切り捨てることを決める」ことだと言えます。
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サラリーマンは仕事で自分が今為すべき仕事が複数あるとき、それらの優先順位をつけると1番から〇番まで順位が必ずつくことになります。
仮に最後の優先順位の仕事が5番目のものだとして、その5番目にリストしたものに対して今日中に手をつける可能性はどれくらいあるか?・・・といったとき、ほとんどの場合においては手をつけることはないと思います。
中には残業をしてでもそれに手を何らかの手をつけてから帰宅する人もいるかもしれませんが、
今日一日まったく何も手をつけないまま一日の仕事を終えてしまう人のほうが多いと思います。
仕事内容や濃淡によってもちろん差がありますが、一般的には最後の5番目の仕事は手がまわらないままの状態の人が多いということです。
意図的に「今日はやらない!明日以降にする!」と自分の中で決めている人はかなり立派です。
なぜなら、優先順位をつけるということは、今すぐ手をつける1番のモノを決めるのと同時に最終順位の5番目のモノは今日はやらないと切り捨てることを自らの意思で決断しているからです。
周りの雰囲気や流れで結果としてそうなったのではなく、自分の意思力で結果を導いたところが立派なところです。
「1番をやるために5番を犠牲にする」と自分の中で決めることは簡単でもあり難しくもあります。
仕事で優先順位を1~5までつけたら、すぐに5番のことを忘れるくらいの姿勢でちょうど良いかもしれません。
思考から5番のことを排除して1番のことに集中する・・・優先順位をつけるということはそんなことでもあります。
ところが仕事ができない人というのは、いつまでもグズグズと5番のことを考えていたりします。
1番に集中できていないわけです。
優先順位をつけられない人は、言ってみれば「切り捨てることができない人」です。
退路を断つことができない人です。
タダの優柔不断なだけ・・・と言えるかもしれません。
更に言うと、そもそも優秀な人は最初から選択肢を絞り込んでいて、まな板の上に5つも並べることをしない人とも言えそうです。
せいぜい2~3個くらいをまな板に載せて、そこから今やるべきことを一つ選んで実行しています。
優先順位を適切につけられる人になるためには、普段から切り捨てる対象を明確にしておくという認識も大切です。
ダメなサラリーマンは何でもかんでも拾い上げようとして、かえって自爆します。
選択肢が増え過ぎるのも逆効果です。
優先順位を決められない人は「優柔不断の人」≒決めて断つことができない人とも言え、仕事においてはそれを排除する意識を持つと良いと思います。