生徒の立場で考えたとき、校長先生の話とお笑い芸人の話で「もっと聞きたい!」となるのは多分に後者のほうです。
なぜか?
→ それは校長先生の話は聞いていてつまらなく、お笑い芸人の話は聞いていて面白い/飽きない・・・からです。
校長先生は自分が言いたいことを言って、かつ、生徒が興味を持っていない話をするから」・・・という背景があります。
また、お笑い芸人は「芸人が言いたい話かどうかは別として、少なくとも生徒が興味を持つ話をしようとする」・・・という背景があります。
つまり、誰かに(ほぼ)一方的に話をするときは「相手の興味をひく話」をしなければいけない/そうしないと飽きられて終わり・・・ということです。
聞けば「当たり前だ」と言われそうですが、実社会の中ではなかなかこれを実践できている人は少ないような気がします。
校長先生に限らず、政治家・・・社長を始めとした会社幹部たち・・・記者会見時の出席回答者・・・など。
自分以外の人が求めるものを常に提供しようとする習慣があれば、そうした人たちも「聞いてもらえる」のですが、普段からそうした習慣を身につけていないために「聞いてもらえない」のだと思います。
その習慣づけで重要になるのは「感情を抑える/感情をコントロールする」ということです。
これはなかなか一朝一夕にできることではなく、それこそ一生をかけて訓練していくようなものですが、まったく訓練していない人と少しでも訓練した人とではやはり差がつきます。
感情のコントロールができない最たる者は犯罪者です。
犯罪者はその行為をしたら後々どうなるか?ということにまで意識が行き届かず、その場の自分の感情を最優先かつ前面に押し出しをして「やってはいけない行為」をしてしまいます。
犯罪行為でなくても、社の中でもそうした「我を忘れて感情的に振る舞ってしまう人」がいます。
リーダーの立場でそんな状態だと、「いい歳をして自分の感情も制御できないのかよ」と部下から笑いものにされたり呆れられたりします。
いくら能力があっても、いくら努力を積み重ねられても、いくら良い人脈があっても、いくらお金を持っていても、自分の感情を制御できなければ幸せにはなれない・・・と思ったほうが当たりです。
感情をコントロールする訓練をする姿勢は、これからの時代ではますます必要になっていくような気がします。