福利厚生の重要性は以前からよく言われていますが、「福利厚生を充実させるのは採用募集時に会社を良く魅せるため」と、会社都合の発想で割り切って考えているリーダーもいるかもしれません。
税金対策の一環と思えば、何もしないで税金を納めるよりは福利厚生にお金を使って従業員を喜ばせたほうがマシだ・・・と考えるリーダーもいるかもしれません。
建前的な言い方をすれば、福利厚生は「社員の満足度向上のため」と考え、社員が楽しく働くことで仕事で生じてしまうストレスや取り組むべき課題・難題を乗り越えるためにある・・・ということになります。
ただ、そうした教科書的な答えをもって福利厚生を語るよりは、言葉をもじって「複利後世」と書き換えてみると面白いと思います。
福利厚生は複利後世である・・・という見方です。
漢字が違うと意味合いもまったくもって変わってきます。
福利厚生は複利後世であり、すなわち「福利厚生に注力することはいずれの後世で複利のごとく会社にも社員にも利することが起きてくる」・・・という発想です。
情けは人のためならず・・・という発想と似ています。
多少は利己的な部分もありますが、あながち間違ってはいないと思いますし、複利後世という発想は社員にとっても会社にとっても有益な発想のような気がします。
福利厚生によって満足度の高い職場環境が設けられるなら、仕事の精密度・正確度も上がり、良い仕事につながります。
そんな好循環が生み出されれば、生産性の向上や業績アップにもなり、長いスパンで考えれば労使ともに有益なことになると思います。