たとえば、サラリーマン時代に残業・休日出勤などを厭わずにせっせと働いて、一生懸命にお金を貯めて、その結果1億円の貯金をつくったとします。
もし1億円の現金があればどうするか?
多くの人は銀行などに貯金したままかもしれません。
一つの節目でもある金額「1億円」を体験すると、なぜかその金額を減らすことに臆病になってしまって、使おうとしなくなるかもしれません。
たとえば、それで1億円分の不動産を買ったら、手持ち現金は0円になりますから、何となく損をした気分になる人もいると思います。
また、もう一度1億円貯めよう・・・と思っても相当な時間と労力がかかるので、多分もうそんなことはしたくない・・・というのが正直な気持ちだと思います。
貯めたお金をまったく使わないようにしていても、基本的にはお金は減らない代わりに増えもしません。
貯金は確かに最初は強いです。
でも、いずれ自分が働いて自分でお金を稼ぐことができなくなるときが来ます。
稼ぐには身体的に、精神的に、社会的に限界が来るということです。
そして、最初はあまり目立つことがなくても「自分以外の何か」によってお金が入ってくる仕組みを構築し続けてきた人にはいずれその果実を大きく得られるときがやってきます。
何もしなくても毎年数千万円~億円ものお金が入るようになります。
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仮に貯めたお金を使って不動産投資を行った場合、それはすなわち持っているお金を不動産に換えたことを意味します。
現金が物件に形を変えただけなので、本質的には財産を失なったわけではありません。
それどころか、仮に1億円の物件でその収益率が10%であれば、何もしなくても1000万円の利益を毎年もたらしてくれることになります。
単純計算で3年で3千万円、5年で5千万円、10年で1億円となります。
1億円の投資で10年後には元金回収して財産が2倍になる計算です(あくまでも単純計算です)。
さらにそこで得た1億円で再び収益率が10%の不動産を買うことができたなら、翌年からは合わせて2千万円の収入を得られます。
このように「得た収益」を「再投資」していくと、雪だるま式に財産を増やすことが可能になるわけです。
ただしそれには「時間」が必要です。
これを「時間を味方にする」と言ったりします。
投資はリスクがつきものですが、リスクを恐れていたら果実は得られません。
時間を味方につけて投資による果実を得ることが常態化できるように、勇気をもって一歩踏み出すことが大事だと思います。