よく言われるように、人生では「お金で買えるもの」と「お金では買えないもの」があります。
お金はとても大切なものですが、人生のすべてをお金で計ったり、お金稼ぎ/儲けに注いではいけないと思います。
お金やお金で買えるものを所有することは結構なことですが、それと引き換えに「お金で買えないもの」を犠牲にしてしまうのはある程度の尺度を持って行うことが望ましいと思います。
また、「お金で買えないもの」を完全に失うことはある意味では人として避けなければいけないことかもしれません。
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経済的自由を得た人の口からは、何かにつれ「ありがたいなあ」という感謝の言葉が出てきます。
自慢するとしたら(滅多に自慢はしませんが)、どれだけ自分が健康であるとか、どれだけ篤(あつ)い友情に恵まれているか・・・といった「お金では買えないもの」についてのことが多いと思います。
どれだけ年収があるとか、高級車に乗っているとか、大邸宅を買ったなどと自慢する人は、どれも「お金で買えるもの」であり、経済的自由を得た人の会話では出てこない内容です。
その人がどんなことを話題にして、どんなことをプチ自慢しているか?をさりげなく聞いていると、その人の置かれている状況や立ち位置が垣間見られるかもしれません。
お金があれば豪邸やタワーマンションは買えますが、家庭は買えません。
お金があれば高級腕時計やブランドバッグはいくつも買うことができますが、時間や愛情を買うことはできません。
お金があれば高額セミナーに参加することはできますが、知識や知恵の記憶力を買うことはできません。
場合によっては、お金で地位や名誉は買うことができるかもしれませんが、尊敬や権威を買うことはできません。
お金をどれだけ稼いでも、これらの「お金では買えないもの」を失ってしまうと、人生は案外つまらなくなると思います。