「初心忘るべからず」という言葉があります。
元来は世阿弥の『花鏡』の言葉で、
「是非の初心忘るべからず
時々の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず」
の一部です。
4月もそろそろ終わりのこの時期だからこそ、新社会人は改めて「初心忘れるべからず」の精神を思い出してみると良いでしょうね。
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今後、日本よりも経済が伸びそうな国の株式に投資したり、金利の高い国で預金したりすることを考える人もいると思います。
それも投資の概念では一手として有効です。
一番うまくないのは、一攫千金を狙ってよくわからないものにお金を投じてほったらかしにする・・・というやり方で、これだとそのうち丸ごとごっそり失ってしまう・・・という無意味なお金の使い方になるかもしれません。
名前の知れている有名人や、銀行・証券会社の人や、Youtubeの動画やネット上の広告で見かけたり聞いたりしたことを鵜呑みにしてお金を出費するのはちょっと危険です。
自分で監視できるものであればともかく、自分で監視すらできないものにお金を投じるのは本当に危険だと思います。
よく言われることですが、新社会人にとって一番良い投資というのは「自分への投資」です。
未来のなりたい自分、欲しい年収に近づけるようなスキルの習得や経験にお金を使うことを意味しています。
勉強・学習というよりも修行感覚で時間をかけて自分のレベルを上げていく(これは放物線を描くように急カーブで成長します)ような投資と認識すると良いと思います。
自分で考え、調べ、決断していく過程が自分を成長させてくれます。
その決断・判断の結果がやがて自分の収入や人生に反映されていきます。
まずは、自分がどんな人生を生きたいのか?どこに住み、何をして、いくら稼ぎたいのか?などを文字におこして視覚にも訴えかけると良いと思います。
自分が手に入れたい未来を書き出してみてください。
そして、その手に入れたい未来を単なる妄想で終わらせるのではなく、自分自身に投資したことによっていつの日か実現できることを信じてください。
1年や2年では実現できないことも多いと思いますが、長い目で見ることができるのが若者の特権です。
仮に3年でも継続すればかなりの実力がつくでしょうし、10年も続けたならかなりのレベルに至っているハズです。
それでもまだ30代なのですから前途有望です。
自分自身への投資を怠らず、そして今そう決めた「初心」を忘れることなく習慣として続けていくと未来は明るいと思います。