組織はトップとNo.2で決まります。
この場合、トップもNo.2もそれぞれ一人であることが重要です。
トップが2人とか、No.2が2人いると、かじ取りが不鮮明になり、組織に混乱が生じてしまって長続きしません。
ところが、歴史の過程ではトップやNo.2を2人にしたり、3人にしてきたケースも見受けられます。
その結果 →→→→→→ やはり長続きはしていないようですね。
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組織の上位に同等の権限を持つ3人が君臨することを「トロイカ体制」と呼びます。
「トロイカ」とはロシアの3頭立ての馬ぞりのことで、実際に旧ソ連ではスターリンの死後にマレンコフ、フルシチョフ、ヴォロシーロフらの3人がトップに立ってそれぞれ権力を分散しながら国政に就きました。
(→その後、3人の権力争いとなり、わず5年でトロイカ体制は終焉)
日本でも、かつて2006年の民主党で小沢一郎氏が代表に就任、菅直人氏が代表代行、鳩山由紀夫氏が幹事長となったときに、この3氏による党運営がトロイカ体制と呼ばれていました。
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アメリカのトランプ大統領の場合、そのすぐ下に就くNo.2には権限の並んだ3人が任命されています。
ウィスコンシン州の共和党委員から全米共和党委員長を経てトランプ大統領の補佐官となったラインス・プリーバス氏、政治戦略家のスティーブン・バノン氏、そしてコミュニケーション戦略家であるケリーアン・コンウェイ氏です。
果たして、この3名によるトロイカ体制がうまくいくのかどうか?
歴史は繰り返されるのか?
もしもうまくいくとしたら、どんなところを参考に学ぶべきなのか?
・・・要注目だと思います。
ビジネスを行う者、組織のトップに立つ者は、そのうまくいく要因を正しく理解して(仮に上手くいった場合の話ですが)、自社ビジネス/組織作りに役立てると良いと思います。
一般論的には、このような構造だとすぐさま混乱を生み出すことが容易に想定できます。
それをどこまでひっくり返していけるか?
これも注目ですね。
ただ、一つ気をつけなければいけないのは「組織の混乱は容易に大災害につながりやすい」ということで、それが国家という組織出れば外交問題から取り返しのつかない「こじれ」になりかねない!・・・ということです。
アメリカ大統領にトランプ氏が就任したことによって、当面はマスコミの報道が連日騒がしいと思います。
そうした中で、何を学び、何を切り捨てるか・・・ということも大切なことだと思います。