昔から農業を営む人が農業以外の仕事にも就いて収入を得る・・・という「兼業農家」が存在しています。
そういう人は、自分の職業を「農業です」と自信をもって答えます。
売れっ子の芸人・芸能人を夢見て、日々の生活を支えるために「アルバイト」をしながら自分の芸を磨きつつ収入も得る・・・というやり方も昔からあります。
そういう人に「あなたの仕事は何ですか?」と聞くと、自信をもって「芸人(芸能人)です」という答えが返ってきます(間違ってもアルバイトです、とは返ってきません)。
要は、収入金額の多寡ではなくて、自分がどう思っているか?!がその人の職業を表わすときの重要な判断の分かれ目になっている・・・ということです。
言えるのは、そうした人たちは自分の収入の源泉を複数持っている、ということです。
そうした「収入源を複数持つ」ことはこれまでも一部の人には認められてきましたが、いわゆるサラリーマンや公務員といった類の人には、従来より認められてはきませんでした。
それがここにきて、昨年から政府の後押しもあって「サラリーマンの副業が解禁」される方向で世の中は動いています。
呼び方が「兼業」なのか「副業」なのかは別として、つまりは「複数の収入源を持つ」という点が重要なことです。
私はこれをいつも「複業」と呼んできました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
一社で一生を終える・・・そんな終身雇用の時代はとっくに終焉を迎え、ますます自己責任の原則/自助努力の重要性が認識される時代になってきたと思います。
一つの会社で働き続けても、得たいだけの収入が得られない時代なのだと思います。
自分のお金は自分で稼ぐ(稼がなければいけない)・・・そのためには手持ちのお金を寝かせているだけではダメで、何らかの運用を図る必要があります。
貯蓄から投資へ・・・と思考回路を変換することが大事です。
今後ますます重要性が増してくるであろうと思われるのが「お金の素養」であり、細かく言えば「稼ぐ力/貯める力/増やす力/使う力/借りる力/返す力」です。
かつてには「一億総中流・・・」という言葉が流行りましたが、もしかするとこれからは「一億総副業(複業)・・・」が常識となるかもしれません。
まあ、それはちょっとオーバーですが、いずれにしても自分の収入を欲しい分だけ適切に確保して、現在も将来もハッピーに生きようとする姿勢は大切だと思います。