経営者もリーダーも時には同じ意味で用いられることが多いですが、会社組織の中で、あえてそれを分けて考えたとき、要となるのは「経営者/各部門リーダー/マネージャー」の3つの職種になります。
経営者は、効果と効率の両方を求めます。
リーダーは効果を主に求めます。
マネージャーは効率を主に求めます。
効率ばかりを追い求めて効果を蔑ろにすると、理念が忘れ去られますし、効果ばかりを追い求め効率を無視すると利潤がなくなります。
大事なことなのでもう一度書きます。
効率ばかり求めると理念を忘れる、
効果ばかりを求めると利潤を失う。
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多くの組織では、経営者の下にリーダーがいて、リーダーの下にマネージャーがいるというピラミッド型の構造をしています。
マネージャーよりもリーダーが上に在るということは、あえて・・・あえて言うなら、「効果は効率に優先される」ということです。
ただし、それは極論の話であって、常に2つを天秤にかけて「効果が優先」とされるべきものではありません。
なぜなら、リーダーの上に「効果も効率も求める経営者の存在」があるからです。
会社組織は常に「効果と効率の両方」を求めるものです。
また、「今現在効果の上があるるやり方」が今の時点では正しい・・・とされたとしても、やがて時代遅れとなっていくことはよくある話です。
そうなったとき、「過去の成功体験」を捨てるのは簡単ではなく、多くのダメサラリーマンは過去の成功体験にしがみついて放そうとしません(できません)。
その結果、組織は衰退していきます。
そこまでいかなくても、自分の部署の効果を優先するあまり他部門に負荷をかけ、部分最適ではあるものの全体不適に陥るようなこともアウト!なのですが、この現象もまた決して珍しい話ではありません。
自らの責任を追及されない方法は、とにかく「他部門のせいにする」ことなので、社内は責任のなすり合いとなり、ギスギスした関係が目立ち、働く環境としては最悪なものとなっていきます。
企画や開発、製造、営業、総務。経理などがそれぞれ対立構造になっているとしたら、その組織は既に重症です。
だからこそ、そうならないように経営者や各部門リーダーの手腕が問われるわけで、特に組織力の構築・増強のためにも経営者の役割・言動は大事です。
組織は壊すものではなく、強くすることが大切です。
経営者や各部門リーダーたちは一丸となって組織力向上を目指して団結する姿勢を持たなければいけないと思います。