会社によって呼び名は違いますが、多くの会社では「課長手当/部長手当」といった管理職手当が存在していると思います。
その手当の意義はどんなところにあるのか?
一言で言えば「責任に対する報酬」です。
課長なら課長としての責任があり、部長なら部長としての責任があります。
それらの責任に対しての報酬・対価として手当てが存在していると解釈するのが良いと思います。
たとえば、自分の管轄内(課とか部)で不手際/エラーが起きてトラブルやクレームが発生したとき、組織を代表してそれを処理する責任、場合によっては「申し訳ございません!と頭を下げるため」の手当ということです。
不手際やエラーが起こらない普段のときは何もしていなくてもその手当をもらえますが、何か事が起きた際にはむしろ毎月手当をもらっているのですから責任を負うことから逃げてはいけません。
管理職(リーダー)の立場に就いていて、そうした手当を毎月の給料でもらっている人は、その手当はイザ!というときの自分の責任請負のために頂いていると理解し、問題やクレームが起こっても潔く「ここから先は私の出番だな」と腹を括ることが必要です。
さらには、自分が乗り出さなくても済むように/謝罪しなくても済むように・・・そうした起こりうるエラーの発生原因を最初から排除しておこう、と問題を未然に防ぐ仕組みを構築する発想を持つことが大事です。
産みの苦しみを何回も経験していくと、上司として、組織の長としての厚みが違っていくと思います。
一番ダメなのは、手当をもらっているにもかかわらず何かエラーがあったときに部下のせいにして自分はいの一番に逃げ出すような姿勢です。
そんな人は管理職(リーダー)失格です。
人として、社会人として、管理職(リーダー)として、公に恥じない生き様を見せることは大事なことだと思います。