会社内においてはさまざまな「権力」があって、高い役職に就いている人ほどそうした権力を有しています。
権力と似たモノに「権威」と言うのがありますが、権威と言うのはちょっと違った性質を持っていて、必ずしも高役職者が有しているとは限りません。
場合によっては役職は低いけどあの人は〇〇の分野においてはちょっとした権威があるよね~ということもあります。
権力というのは公的に認められた発動力ですが、権威というのは私的に認められた影響力です。
人は権力には屈服する(イヤイヤながらも仕方ないと従う)ことがありますが、権威には屈服するのではなく「従順になる」という感じです。
言い方を変えれば、人は権力には理性的に従いますが、権威に対しては感情的に従う・・・ということです。
また、権力には「何を言ったかが重要」という作用が働きますが、権威には「ナニダレの法則」とでもいうか、つまり「何を言うかではなく、誰が言うか」ということが働きます。
その結果、「あの人が言うならやるしかないね」と人を従えさせます。
役職を会社からもらうことで権力を持つことになりますが、権威は行動や成果で自ら作っていくものです。
サラリーマンは肩書や役職に弱く、自分もそうした高い役職を欲しいと望みますが、ビジネスマンはむしろ権威を身につけることを優先し、役職や権限は後から自然とついてくる・・・と理解しています。
ビジネスマンはひたすら会社が求める結果以上のことを実現しようと仕事をとり行なっています。
そうやって自分自身の成長を日々図っているわけです。
権力は会社を離れれば失われるものですが、権威は会社を離れても人々の心に残ります。
権力を追い求めるサラリーマン的発想から卒業して、権威を求めるビジネスマン的発想を身につけるほうがベターだと思います。