自己資金と融資資金の違い

サラリーマンの人で仮に年収1000万円だとしても、実際はその1000万円すべてを使えるわけではありません。

 

所得税や住民税や社会保険料などが予め源泉徴収され、場合によっては従業員持株会の積立分が差し引かれ、そうした残りの金額が自分の銀行口座に振り込まれます。

 

また、振り込まれた額の中から家賃や光熱費やスマホの料金などを引いた分しか実際には使うことができません。

 

年収1000万円であっても実際の手残り額は500万円~700万円くらいに落ち着くと思います。

 

家族構成にもよりますが、そうした手残り額の中からサラリーマン自身が自由に使えるお金が決まってきます。

 

結婚して家庭を持った人の一般例として「サラリーマンのお小遣いは月額3万円」と言われていますが、単純計算で一日千円ですから結構少ない金額です。

 

・・・・・・・・・・・
サラリーマンが個人的にビジネス・投資に取り組む場合は、税金や保険料が差し引かれた後の手残りのお金をその資金源として行なうことになります。

 

ところが、もしこの1000万円を銀行融資によって獲得したとすれば、この1000万円をまるまる使うことができます。

 

かかる(必要になる)のは金利だけです。

今なら年間当たり約3%前後の金利・・・です。

銀行融資1000万円/年間金利3%とすれば約30万円です。

 

年間で30万円の金利を支払うだけで1000万円を自由に使うことができます。

 

元金を何年間で返済するかによって毎月の元金返済金額は変わってきますが、基本的には元金返済以外に必要なのは「金利」だけです。

 

1000万円ー30万円=970万円・・・ですから、ちょっと乱暴に言えば初年度は970万円をビジネスや投資資金として活用できます。

 

給料だと → 1000万円 ー 500万円 =500万円

融資だと → 1000万円 ― 30万円 =970万円・・・となり、

これだけ大きな差が生じます。

 

500万も引かれてしまった後の500万円をビジネス・投資の資金として活用するか?・・・それとも30万円しか引かれない970万円をビジネス・投資の資金として活用するか?

もちろん活用した後に「返済すること」を忘れてはいけませんが、それを差し引いても融資の活用は魅力的です。

 

ビジネスを展開する中小企業の経営者は、こうしたことを少なくとも何となくは理解しているハズ・・・です。

 

だから、事業で借金をして経営をうまく成り立たせているわけです。

 

サラリーマンだって同じようなことを実践することは可能です。

 

どっちのお金をビジネス・投資の資金として活用するのが賢明か?・・・という判断力と、何よりも「一歩を踏み出す」という勇気が重要なところになりますが、雇われ根性だけで経営者の視点を持っていないとこうしたことにも気づけないと思います。

 

サラリーマンという立場で会社から給料を安定的にもらいながら、会社内で「経営視点を学ぶ/経営者感覚を養う」ということをタダで勉強させてもらっている・・・と考えればこんなにオトクなことはないと思います。

 

澤井豊、連載!
人気不動産投資サイト「楽待(不動産投資新聞)」で連載中!
今すぐこちらをクリックしてご覧ください。




あなたを「経済的自由人」に導く教科書をぜひお読みください!

電子書籍シリーズ11作品は、すべてKindle読み放題対応です!
・お金の教養シリーズ5作
・ビジネス人生論シリーズ2作
・組織マネジメントシリーズ4作

【お金の教養シリーズ】

『30代40代サラリーマンのためのセミリタイア入門』(お金の教養シリーズ5)【まずは本作から!】

『成功する人のお金の貯め方』(お金の教養シリーズ4)

『「稼げる人」になりたい人に贈る本』(お金の教養シリーズ3)

『投資して成功する人、浪費して貧乏になる人』(お金の教養シリーズ2)

『エグゼクティブ・シフト~人生を変えるお金の成功思考』(お金の教養シリーズ1)

【ビジネス人生論シリーズ】

『経済的自由を目指して自分の人生に一歩踏み出そう』(ビジネス人生論シリーズ2)

『年収1,075万円を稼げる人の条件』(ビジネス人生論シリーズ1)

【組織・マネジメントシリーズ】

『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)

『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)

『上場企業流!伸ばす経営術』(組織・マネジメントシリーズ2)

『真の企業リーダーとなるための教科書』(組織・マネジメントシリーズ1)

【紙書籍】

『サラリーマンが経済的自由を得るお金の方程式』

『サラリーマンのためのビジネスマン研修・ヒント100』

澤井豊の著作一覧
記事について
転載・寄稿のご依頼について

★ブログご購読はコチラから
follow us in feedly
ホームページ、SNS
http://newofficesawai.com/

Twitter

Facebookページ

関連記事

投稿カレンダー

2023年3月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目のお勧め記事!

  1. 2020-6-1

    「投資」に対してポジティブなイメージを持とう!

    お金に関するトラブルは後を絶たず、世間では「株式の売買で損をした」・・・「FXで貯金をすっからかんに…
  2. 2016-12-17

    【財資産の重要性】会社を辞めたら収入はどうなりますか?

    サラリーマンは、今はちゃんと勤務先があって、会社へ行けば仕事があって、毎月決まった日に給料が入ってき…
  3. 2023-2-20

    有り難い人生

    困難が無い人生は「無難な人生」 困難が有る人生は「有り難い人生」 有り難い=ありがたい・…
  4. 2017-12-12

    上位20%に集中してみよう!

    昔からよく言われるように「80:20の法則(パレートの法則)」があります。 会社の売上例で言え…
  5. 2017-5-16

    権威を身に付けたかったら・・・

    権威というのは、形はないし、目にも見えません。 本当はあるのかどうかも分からないようなシロモノ…
  6. 2017-11-28

    副業禁止→副業解禁ですが・・・・・・

    最近のニュースの一つに、複数の大手企業で「副業を解禁した」というのがあります。 IT関連企業を…
  7. 2020-10-23

    給料が上がっても油断してはいけない

    サラリーマが「高給取りになる」ことは一つの理想ですが、少し気をつけなければいけないのは、「給料が上が…
  8. 2018-10-18

    定年退職までに準備しておくべき重要なこと

    平均的な年金を受け取っても、夫婦2人が生活をしていくには「毎月15~20万円ほど不足」・・・というの…
  9. 2019-4-26

    不動産投資を始めてみよう!

    不動産投資というと、バブル期に盛んに行われていたような「物件の値上がり益を狙って転売による儲け」をイ…
  10. 2018-8-20

    新社会人に必要な「多岐亡羊(たきぼうよう)」とは?

    クイズやレジャー施設にある「迷路」というのは、「入口は一つ、出口も一つ、でもその途中経路は複雑でいく…

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る