企業の成長期・発展期は借金経営のほうがベター

一般的には、家計において借金はしないほうがベターです。

なぜなら、その借金は「消費」に充てられているものなので、収入を超えた過度な支出をしていると、やがて家計破綻になるからです。

これと同じことが企業経営においても言えますが、大事なのはあくまでも「消費活動に向けた借金はダメ」・・・ということです。

企業経営で借金をするときは、一般的に消費ではなく「事業の投資活動」にお金を振り分けることが多く、そうした「投資」に充てるのであればむしろ積極的に借金することもアリ・・・です。

経営をしたことのない普通のサラリーマンの人は、企業経営においても借金なんてしないに越したことないし、できれば無借金経営が良い・・・と思うかもしれません。

それも一理ありますが、そうした経営はいわゆる 「成長・発展期を超えてから・・・」だと思います。

成長・発展期までは、レバレッジの効果を活かすうえでも、借金してガンガン攻めの経営を貫いていくほうがベターだと思います。そうしなければ、会社を大きくするのに何十年もかかってしまうからです。

何十年も経つのを待っているうちに経営者はあっという間におじいちゃん/おばあちゃんになってしまうし、最悪の場合はその前に倒産する危険性もあります。

借金をしないほうが倒産する・・・というのはちょっとおかしく聞こえるかもしれませんが、経営を軌道に乗せ、安定的な売上・利益を確保できるレベルまでは手綱を緩めないほうがベターで、そのためには借金してどんどん事業投資にまわすほうが効率的です。

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ビジネスに長けた頭の良い人の中には、いかにして自分のお金を使わずして(=他人のお金を使って)利益を生み出していくか?・・・とということを考え抜く人がいて、こんな言葉が生まれました。

アザー・ピープルズ・マネーという言葉です。

要するに他人のお金です。頭文字をとってOPMと言ったりしますが、このOPMで時間を買う・・・という考え方です。

経営の攻め時に貪欲になってガンガン新しい案件にチャレンジして事業の間口を広げていき、逆に退き時だと思えばそれらの中から有望分野だけにリソースを投入して他は切り捨てる・・・。

結果、有望な事業だけを車内に残し、しっかり利益の出る体質にしていく・・・というものです。

だけど、世の中の多くの個人経営者レベルの人は事業拡大よりも節税といった後ろ向きのことを考えてしまったりします。その結果、拡大ではなく縮小して利益も減っていきます。

企業の成長期・発展期には不要不急の節税など考えないで、もっと前を見て事業拡大や新規顧客の創造や売上・利益の伸長を追求していったほうが良いと思います。

そのためには「借金」することが有効な手法であり、それができる経営環境になければ、そもそもその事業/企業経営は失敗状態にあると思います。

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