サラリーマンの給料は会社が保証してくれていると言えますが、自営業者の場合はそれがありません。
つまり、自営業者の人は収入面においては自分以外の誰もあてにできません。
自営業者になるのは誰しも可能ですが、収入の保証がないために多くの人は二の足を踏みます。
ある意味では当然のことだと思いますが、そうした価値観を持っているのは「そんな教育を親から受けてきたから」・・・という側面が強くあると思います(親は自分の子どもに経済的に不自由さを味あわせたくないから)。
だからこそ、大学を卒業してすぐに自営業者として経済的に自立した生き方を選択するには重い決断が必要になると言われます。
脱サラをして自営業者になろうとするときも同様に重い決断が必要になります(特に養うべき家族を持っている人は)。
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決断力は、「決断力がある/ない」という「あるかないか」というものではありません。
決断力は筋肉のようなものです。
誰でも多少なりは持っています。
使えば使うほど、強くなり、確度が高くなっていきます。
経営者は「決断力」が必要です。
優秀な経営者ほど的確な決断を下しますが、その決断が的確だったかどうかは後になって初めて判明するもので、優秀な経営者は「自分の決断が的確なものになるように周囲を巻き込んで影響力を与え動かしていく・・・」というスゴ技を使います。
ある意味、これができないと経営はできません。
経営者は経営の最終的な責任をすべて追う立場にあります。
そのため、日々さまざまな「決断」を下し、日ごろから訓練されているので自然と「決断力」が磨かれていきます。
雇われの身であるサラリーマンで高い決断力を持っている人は稀です。
かなり極端に言えば、影響力が少ない/人を動かすことに長けていない・・・です。
決断力の裏には「決めたことの結果の責任を自分が100%背負う」ことがあります。
組織の中にいると、そうしたことに気づかないサラリーマンの何と多いことか!・・・に気づかされます。
優秀なリーダーやビジネスマンはちゃんと気づいて行動しています。
決断力は筋肉のようなもの・・・だと認識し、日々、いろんなことを「あえて意識しながら」決断を下す訓練をしていくと鍛えられます。
使えば使うほど高まっていくものだと思えば、そうした訓練も苦にならないと思いますし、特に若いうちはこれをやっておかないと歳をとってから苦闘が増えると思います。