
一般的に、既に市場が出来上がっている業界に新規で参入していくのは「レッドオーシャンに飛び込む」・・・と言われます。
市場が未成熟のブルーオーシャンのほうがリスクが少ない・・・とも言われますが、ある意味ではレッドオーシャンのほうが「確実に顧客の需要がある」とわかっているので、ちょっと何かが反転して自社がうまく波に乗れると早く発展していくことができます。
そんな中で、自社ビジネスを早く軌道に乗せる裏技があります。
何か?
それは「先行して成功している企業の優秀な人材をヘッドハンティングする」ということです。
いわゆる「引き抜き」です。
これによって、かなりの時間をショートカットすることができます。
孫氏の兵法に「相手を知り、自分を知れば百戦戦っても危なくない・・・」といった意味の言葉があります。
先行する成功企業の優秀な人材をヘッドハンティングすることができれば、先行企業のノウハウも手に入りますし、先行企業の虚をついて弱点を攻めることもできます。
仁義や人道的な問題はあるかもしれませんが、今や人材の流動化は珍しいことではありませんし、社員が自分の人生をどう選ぶかはその社員の自由です。
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ヘッドハンティングのコツは3つあります。
1.待遇条件を今よりアップすること
2.常に敬意を示すこと
3.将来の夢を見させてあげること
これらをすべて満たすことが必要です。
昔は「引き抜き」なんて禁じ手とされた感がありますが、今はむしろ企業戦略の有効な一手とされてきています。
資金面等で折り合いがつかなければ難しい手法ですが、新規参入でビジネスを早く軌道に乗せる技としては有効だと思います。