人は他人に何かを教えてあげたり、アドバイスをすることに喜びを感じます。
アドバイスできるのは、自分のほうが上位に位置しているような気になって気分が良くなるからです。
これを間違った使い方をするのが、よくあるダメサラリーマン上司です。たまたま職位が上だからというだけで、誰彼構わず自分より職位が下の社員に「自分教」という価値観を押し付けようとします。
そんなのはアドバイスではなくただの説教であり、しかも多くの場合が「的外れの説教」だったりします。
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人は他人にアドバイスをするのが好きでも、他人から不要なアドバイスを受けることはキライなものです。
相手が自分にアドバイスを求めているのなら忌憚なく話せばよいと思いますが、求められていないのに一方的に話し続けるのはナンセンスです。
特に初対面の人と話すときに、いきなりアドバイスをするのはちょっと???です。
たとえば、相手からアドバイスを先にもらって、そのお返しとして「もしよかったら、私の知っている範囲でお話し(アドバイス)させていただけませんか?」・・・とするのならOkです。お返しのアドバイスであれば相手も受け入れやすくなるからです。
初対面の人と信頼を構築するには、まず相手からさりげなくアドバイスをもらい、そのお返しとして自分からもアドバイスをする・・・という流れであればうまくいくと思います。相手を思うがゆえの姿勢からアドバイスをすると、両者の間にある種の信頼と絆が生まれていきやすいと思います。
無用なアドバイスは価値観の押し付けになる・・・ということを理解したうえで、人間関係を構築していくことが大事ですね。