貧乏な人は「お金がない」ことで不満に思ったり心配したりしますが、お金持ちの人は反対に「お金がある」ことで不安になったり心配したりします。
貯金が1億円あろうが100億円あろうと、結局自分だけのモノという概念を強く持ちすぎると=世間のために使おうという気持ちが弱ければ弱いほど・・・お金を失う恐れ・不安に苛ま(さいな)れます。
そうした人たちは、お金を世間のために使えていないので、まるで世間が自分の富を奪おうとしているかのように見えてしまうのだと思います。
そうなると、そういう人たちはますます自分のお金・富を守ることに固執します。
もっと「世間に与えようとする姿勢」が大事だと思います。
自分に今恵まれているモノ・コトは世の中(世間)に活かすためにあると思うほうが人間力が高くなります。
自分に今恵まれているモノ・コトというのは、お金だけに限りません。
美貌だったり、スタイル・筋肉だったり、知識だったり、ユーモアセンスだったり、コミュニケーション力だったり、発想力だったり、人脈だったりします。
人はたいてい「失う」ことを恐れますが、失う前に自分から放出する…提供することをすれば「形は同じ(=自分の手元を離れていく)」でも、とらえ方が異なるので感情が全然違ったものになります。
何事も「増やせばふやすほど不安・恐れも増えていく」ものですが、そうした固執する気持ちを手放せば、逆に「増やせば増やすほど心が安寧となり平常心を保ちやすくなり」ます。
恵まれたモノは世間のために活かすくらいの大きな気持ちをもって生きていくのが良いと思います。