「100万円」という金額がどれほど高額なのか、それとも少額なのかは、人によって個人差が大いにあるところです。
100万円をわずか1日で稼いでしまう株式トレーダーもいるでしょうし、1か月の給料がそれくらいだという高給取りの人もいるでしょうし、3か月ほど働いてようやくその金額を手にするという人もいるでしょうし、中には1年分の収入金額だ・・・という人もいるかもしれません。
いずれにしても、「今から100万円貯める」という命題を与えられたとしたら、自分だとどれくらいの期間が必要か?と考えてみるのもアリだと思います。
一般的なサラリーマン夫婦であれば、収入から少しづつ貯金をして、1年くらいで何とかそれくらいの金額を貯められる・・・かもしれません(→それには月々約8万円の貯金が必要)。
サラリーマン一人が、給料から毎月8万円を貯金にまわすのはけっこう大変なことです。
夫婦で8万円・・・仮に個人的に5万円を貯めるとします。
毎月5万円を貯金できたとしても、5万円×12ヶ月=1年間で60万円の貯金ですから一人で100万円を貯めようとすれば2年弱の期間が必要です。
今20代の人であれば、2年後はまだ20代かもしれませんが、今60代の人にとっては2年後はもう定年間近かもしれません。
100万円という目標であれば2年を費やすのもそれほど長い期間には思えませんが、一桁増やして「1000万円を貯める」としたら、毎月5万円の貯金だと17年かかります。
40代サラリーマンはもう定年が近いかもしれません。
30歳から開始しても47歳でようやく貯まる計算です。
100万円であろうと、1000万円であろうと、自分自身で決意して「貯めよう!」と思わない限りコツコツと貯めていくことは難しいと思います。
何らかの機縁があって、いきなり昇格昇給して毎月の給料が10万円も20万円もアップした!・・・というのであれば比較的に短期間で100万円を貯められますが、そうしたことはまず起こり得ないことだと言えます。
学歴があっても出世・昇進できるわけではなく、社内での限られた席の争奪戦を年単位でじっくりと勝ち進めなければなりません。
今の会社で勤務している中で、自分はどんな立場、状況に置かれているのか?・・・と自問自答してみることは大切です。
もし、その回答がこれからいくら頑張ったところで、出世・昇進が望めず、仮に出世・昇進できても給与と賞与がそれほど上がる見込みがない・・・というのであれば、今後の身の振り方を今一度再検討してみる余地が大だと思います。
事実を受け止めるのか?それとも臭いものに蓋をする形で目を背けのか?
ところで、100万円を貯めることが無事にできたなら、次はさらに上乗せして「200万円を貯める」という命題に挑戦してみると良いと思います。
200万円を貯められたなら、次は「400万円を貯める」・・・です。
若い頃からそうやって常に「お金を貯める」ことを習慣化していくと、最初はつまらなく、辛いことに感じられるかもしれませんが、どこかで人生が好転して面白い展開が広がっていくと思います。