サイコロを6回振ったとき、その6回すべてで同じ目(数字)が出ることはあり得ます。
例えば6回振って6回とも「1」が出る・・・というパターンです。
しかし、だからと言って「サイコロは常に1という目が出るものだ」・・・と決めつけることはナンセンスです。
確率・統計的に言えば、千回・・・万回・・・億回・・・と続けていけば、1~6のすべての目はほぼ1/6の確率で出ることが今では常識です。
たった1回限りの事・・・もしくは数回だけの事をもってして、そこから一つの結論を導くのは短絡的で危険です。
ある試験に合格したからと言っても、本当にその人がその試験に合格し続けるだけの実力の持ち主かどうかは何とも言えません。
逆に言うと、1回の試験に落ちたからと言って、その人が本当にその試験で不合格となり続ける実力しか持っていないと決めつけることも怪しい/ナンセンスなわけです。
信号を渡るときにたまたま左右を確認しないで渡って無事だったとしても、次は同じように無事でいられるかどうかはわかりません。
赤信号で道を渡ろうとすれば、事故に遭う可能性は大です。
1回・2回→1日・2日→1年・2年・・・というサイクルで見れば、当初大丈夫だったことでも後に大丈夫ではなくなっているかもしれないし、逆に当初ダメだったとしても本当はダメではないかもしれません。
大事なのは、論拠に乏しい少数の数を当てにするのではなく、論拠に耐え得るだけのたくさんの「数・量」を背景に置くことです。
「継続は力なり」です。
これが理解できると、「自分が望む結果を導きやすくする行動をいかに多くし続けるか?!の重要性」が腑に落ちてきます。
確率をコントロールするためにも数・量が必要です。
何かを成し遂げた人の行動結果は他の人から見たら奇跡に見えるかもしれませんが、本人からすれば行動の積み重ねの結果であって、必然性を帯びていたことに過ぎないかもしれません。
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お金も同じで、いきなりお金を稼げるわけではなくて、「コツコツした時系列の連続があって徐々に稼げるようになっていく」・・・わけです。
1年前、2年前・・・5年前等の行動があって今の結果につながってる・・・そうした因果関係はお金を稼ぐことにも存在しています。
お金を稼ぐために大切な行動をし続けていることが大事です。
時間のレバレッジを使って人生の確率を自分のコントロール下に置く・・・。
この発想は大切だと思います。
人生を一気に変える、というよりも時間をかけて人生を変えていく(構築していく)という考え方を持てると、さまざまな時間軸を長く伸ばすことができると思います。