私たちの親世代の老後というのは、本人にそれほどの蓄えがなくても「何とかなる」ことが多かった時代です。
正確には国などが「何とかしてくれていた」・・・です。
でも、時代は変わって、今の世は「何ともしてくれない」時代になりました。
自分が住みなれた家で普通に暮らし、食事を満足にとり、趣味に興じるのに必要な出費も問題なく、たまには国内旅行へ出かけて見知らぬところで数泊してみる・・・という日常をキープできるのは、今では「自分で何とかする」ことが求められる世の中に変わった・・・と言えます。
自分が望むような生活を送り続けたいなら、国やまして会社などには過度な期待をせず、かと言って大げさな悲観もせず、ただただ自力でその道を現役時代のうちに切り拓いてレールを敷いておく・・・ということが必要な時代になったのだと思います。
多くの人は「お金のことについて話題にするのはみっともない/下品だ」という考えを未だに持っているかもしれません。
でも、そうした思い込みは若い人を中心に徐々に排除されてきている気がします。
お金について知ることを是とし、もっとお金について学ばなければいけない・・・という気概を持つ人が最近は増えてきたように思えます。
良い傾向だと思います。
自分で学び、知る・・・という流れは大切です。
人から強制されたわけではなく、自ら望んでお金や経済について「もっと知ろう!」と思う姿勢は良いことだと思いますし、多くの人がそういう「学びの姿勢」を持つと、貧困世帯も減ると思います。
「知る」「理解する」という行動を起こせるか否かで、イザというときの対処の仕方が全然違ってきますし、その行動の差がお金に関する情報格差によって生じる特徴の一つだと思います。