人の社会で生きていくルールとして、「借りたものは返さなければいけない」といったことがあります。
自転車を借りたら借りた自転車を後で返す・・・本を借りたらその本を返す・・・洋服を借りたら返す・・・などです。
お金も同様で、お金を借りたら後でお金を返さなければいけません。
ここで、お金を返すことが他のモノを返すのと少しだけ違うのは、「借りたお金そのものは使ってしまうので、実際に返すのは別のお金(紙幣・硬貨)になる」ということです。
ここが面白いところです(お米や醤油を借りて返すときも同様です)。
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たとえば不動産投資のためにお金を借りるなら、こうなります。
「不動産を購入するのにお金が必要なので貸してください。
借りたお金そのものは購入で使ってしまいますが、その後、家賃というお金が入ってくるのでそれで借りたお金を少しずつ返していきます」・・・と。
これが、ただの消費目的でお金を借りるときはちょっと事情が変わります。
サラ金など消費者金融でお金を借りるということは、「生活・遊びのためにお金が欲しいのでお金を貸してください。借りたお金は使ってしまいますが、働いてお金を稼いでその分利子をつけて少しずつ返します」・・・という意味が暗に含まれています。
投資の場合は借りたお金と返すお金との間に因果関係/生産的関係がありますが、消費の場合はそうした関係はありません。
・・・ということはどういうことか?と言えば、つまりは「(消費の場合は)お金の返済根拠が本来明確でない」ということです。
消費者金融はの利子が高いのは、こうしたリスクを鑑みているから・・・とも言われます。
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お金を借りて投資をすれば、徐々に手持ち資金が増えていきます。
借金は借金でも、このパターンなら「裕福になる借金」です。
でも、お金を借りて消費に使えば、その借金は何も生み出しませんから、結局別のところからお金を出してきて返すしかありません。
言わば「貧乏になる借金」です。
言えるのは「借金はしない、もしくは借金をするなら『裕福になる借金』を選択すべきだ」・・・と思います。