日本人ははっきり断ると角(かど)が立つような気がして、ついつい曖昧な返事をしてしまう・・・とよく言われます。
それはそれで一種の美徳なのですが、ビジネス上では結構迷惑な話で、相手からすればイエスかノーかどっちなのかはっきりしてくれよ!と言いたくなります。
きちんと断るほうがかえって相手にとってありがたいわけです。
なぜなら早めに断ってもらえれば、その先の余計な時間を費やさずに済むことになるし、そうすれば時間の使い方に選択肢が増えるからです。
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投資家のウォーレン・バフェットは、「ほとんどの事に対してノーを言うことで今の自分を築いた」とまで言っているそうです。
逆に言うと、そうした彼の「イエス」は本当に価値のあることだったんでしょうね。
サラリーマンは曖昧に「やれるようならやります(やってみます)」と言ったりします。
やれるようなら・・・という言葉が意味する本音は「気が向いたら」ということです。
ビジネスマンは「やれるようならやってみる」という考え方はしません。
ビジネスマンは、けっこうイエスとノーを明確にします。
ここが両者を分けるポイントの一つでもあります。
大事なことは、自分の発言に責任を持てるようになること、「言の葉」を発するときはそれくらい本気になることが大切・・・ということです。
「条件が整ったならやります」といった表現をビジネスマンがしないのは、条件よりも自分の決断を優先させているからです。
自立していて、依存していないからです。
サラリーマンがこれとは反対なのは、自分の決断に自信を持てず、何かの条件にすがったり、依存したりする傾向が強いからです。
やると決めたらどんな障害でも乗り越えて実現させる!・・・くらいの覚悟が大事ですね。
「できたらやる」とか「やれそうならやる」のではなく「やると決めたからには何が何でもやる」というくらいの発想が大切です。
「○○が整っているならやります」・・・と言う人はちょっとうまくいないとすぐに言い訳を探して「やらない理由(やれない理由)」を求めます。
やるのかやらないのか、行くのか行かないのか、どちらなのかはっきりさせることが大切ですね。
答えはいつも「ハイか、イエスか、やるか、するか」・・・のいずれかです。