お金の運用で「勝つ」ときの勝因にはいくつものパターンがありますが、「負ける」ときの敗因は案外と少ないもので、ある程度は標準化できると思います。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし・・・です。
たとえば、投資信託という仕組みはそもそもの設定が運用サイドの「相手任せ」になっている商品です。
自分では一切コントロールできず、まったくの見ず知らずの人にすべてを任せているわけですから、考えようによってはすごく怖い商品だと思います。
だから、退職金の2000万円を投資信託に預けたら何年も経って結局数百万円に減ってしまった・・・という話がよく出てきたりします。
ただ、残念ながら、それも自己責任です。
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お金を「増やす」という観点で見たとき、「リスクを抑える」という意味ではやはり「他人に任せるのは危険」だと言わざるを得ません。
相手はプロで自分は素人だ・・・と言っても、プロだから安心とは言えないのが社会の常識です。
多くの人は、勝つ・稼ぐ・増やす・・・といった自分にとってプラスになることばかりに意識を向けがちですが、その前に大事なこととして 「負けない、守る、減らさない」といったことがあります。
まずは「負けないこと」をしっかり認識することが大事です。
「勝てる投資手法」だけを探している段階ですでに負けている・・・のかもしれません。
勝とうと思うな、思えば負けよ!・・・です。
確率的に負けずらい投資手法や考え方を学ぶという発想も大切です。
特に20代30代40代くらいなら、まあ損をしてもまだその後に取り返すだけの時間も機会もあると思いますが、50代以降になるとなかなかそうもいきません。
まずは「負けないこと/守りの投資」を学び身に付けることはとても大事なことだと思います。