8月はオリンピックもあって世界中がいろいろ盛り上がったことかと思いますが、日本では9月になれば新学期ですし、世界でも新学年という「新たな始まり」を迎える国は多いと思います。
オリンピックでメダルを獲った選手も獲れずに終わった選手も今心がけるべきことが一つあります。
それは「勝って忘れる、負けて忘れる」という人生観です。
別の言い方をすれば「過去は忘れよ」・・・です。
未来は常に「未来の中」にあって、過去の中にはありません。
過去は「引きずってはいけないもの」ですね。
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オリンピック発祥の国・古代ギリシャにこんな話があります。
ある時、俊足を誇りながらなかなか優勝できず、いつも2位に甘んじているアスリートがいました。
優勝者は群衆から称賛され記念像も作られましたが、2位の男には何もありません。
過去のレースにこだわり過去の成績を引きずっていた男は、やがて自分が敗北者だととらえるようになり、優勝者に嫉妬し、ついには憎悪を抱くようになります。
挙句には優勝者の像を破壊しようと企てます。ダウン毎晩誰もいないのを見計らって、少しづつ台座にノミを入れて像をぐらつかせていきます。
でも、なかなか像は倒れません。
ある夜、槌を叩きノミを入れたところ、ついにその像は倒れました。
ところが、なんとその男の頭上に真っ逆さまに倒れてきたために男は下敷きになって即死してしまいました。
雉(キジ)も鳴かずば撃たれまい・・・という諺がありますが、男も、像を壊すなんてことをしなければ死ぬこともなかったはずです。
過去に引きずられ、過去に溺れ、過去に固執していると目が曇ったまま物事を適切に見ることができなくなります。
人生では、これまでがそうだったから・・・ではなく、これからをどうしていくか?が大事です。
成長は「これまで」にあるのではなく、常に「これから」にしかないですね。