先日、街の不動産屋さんの前を通りかかったら、表のガラス窓に「あなたもサラリーマン大家さんになりませんか?」という紙が貼ってありました。
また、NHKではサラリーマンが不動産投資で給料の何倍ものお金を得るようになっている・・・という事例をいくつも紹介していました。
ちょっと過熱しているのかなあ・・・と思わざるをえなかったですね。
かつて、1929年のニューヨーク株式が大暴落(大恐慌)したとき、一人の相場師が事前に危険を察知していち早く株を売却して大損を回避した・・・と言われています。
その人の名はジョセフ・P・ケネディ(第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの父親)です。
彼はどうやって相場の過熱状態を見抜いたのか?
答えはこんなエピソードで語り継がれています。
あるとき、ケネディは路上で靴磨きの少年に靴を磨いてもらっていると、その少年がこう言った。
『おじさん、ココだけのナイショの話だけど、今○○の株を買ったら絶対儲かるよ~後で買っておきなよ!』
と。
これを聞いたケネディは心の中でこう思った。
『靴磨きの少年までもが相場に手を出して株が絶対上がると思っている、これは異常だ、正常な状態ではない、株式相場は危険な状態にある・・・』
と。
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今からちょうど4年前の2012年12月26日に民主党から自民党に政権が移り、安倍内閣が発足しました。
翌年2013年になったと同時にアベノミクスが奏を効して、以来株式相場は上昇に転じ、円相場は円安に転じ、それに伴って不動産相場も上昇して今日に至っています。
数えれば、今年で早くも4年目になります。
折しも海を渡ったアメリカでは来月にトランプ大統領が誕生し、韓国では朴政権が終わりを告げようとしています。
来年がどんな年になるかわかりませんが、言えるのは「何事もいつもちょうど良いところで止まることはなく、過激なまでに行き過ぎてから折り返すことになる」ということです。
かつてのバブル崩壊も、前提に行き過ぎた過熱状態があり、その後行き過ぎた崩壊状態がありました。
歴史は繰り返すもの・・・です。
今は東京オリンピックという大命題が未来にあるのでまだ安心感がありますが、それでも小さな過熱の解消劇は何度も起こりうると思います。
専業主婦や学生などが「相場」に新規参入し始めたとき・・・雑誌やテレビなどの各種メディアが「相場」を盛んに煽り立て始めたとき・・・それは相場の天井が近いことを暗示している時かもしれない・・・と推測することも大事だと思います。