
老後は給与収入が無いにもかかわらず、支出は変わらず続きます。
サラリーマンの現役時代と同じ感覚で支出をするのはあまりうまくありません。
言えるのは「年金収入+貯金の取り崩しの範囲内で支出を行なう」ことが大事だということです。
これを続けている限り、老後の家計で経済的破綻をすることはありません。
お金の教養を身につけた人なら当然理解して実践していることです。
経済的破綻をするのは「貯金が底をついた」とか、「支出のほうが収入を上回った」というときです。
これはうまくありません。
国からの年金はそれほど期待できるものではないので、定年退職までにどれだけの貯金ができているか?退職金はいくら受け取れるのか?・・・などが現役時代に検討すべき事項の一つになります。
決して難しい計算式があるわけではありません。
簡単な足し算、引き算、掛け算、割り算をするだけで見通しがつくはずです。
しかし、この簡単な計算さえもせず、目の前の仕事に没頭するだけで将来の経済的観念をまったく持とうとしないサラリーマンは少しマズイかもしれません。
何とかなるだろうと楽観視しているサラリーマンは多いと言われますが、そうした人が行き着く先には「後悔」の2文字が待ち受けています。
老後の生活設計があまりにもいい加減ではうまくありませんね。
独身であったとしても、持ち家があるとしても、毎月の最低生活費として約15万円は必要だと思います。
外食中心だと20万円は必要でしょうね。
賃貸住まいだとさらに必要です。
こうしたことを現役時代からしっかり把握し、計算し、見通しをつけ、事前に備えるべきは備えておくことが重要です。
今準備を怠れば、その先に待っているのは厳しい老後になりかねません。
人は歳を重ねるごとに新しいことに取り組む意欲が低下しがちですから、前もって習慣化しておくほうがベターです。
定年後に詰んでしまうことがないよう、事前に備えの行動を起こすことが大切だと思います。