
手品師はタネを明かしません。
どうやっているのか?をわからないように工夫をして、目の前にいる観客をアッ!と驚かせ、さわやかにパッ!と手品を見せてくれます。
これがプロの仕事ですね。
中には「自分にもできるんじゃないかな?」と観客に思わせておいて、見事にその期待を裏切る・・・という手の込んだ演出をする手品師もいます。
実際にやってみると、「えーっ、簡単にできそうだったのに!」とその圧倒的な差を実感してしまいます。
プロというのはそういう高みにいるものです。
「これまでこんなに頑張ったんです。今もこんなに頑張っています。皆さん、このすごさをわかってください~」という主張しません(するとしたら二流です)。
華々しい活躍を見せるスポーツ選手が日頃の練習の大変さをそれほど見せないように、舞台本番で迫真の演技を見せる俳優たちが前日までの稽古の奮闘ぶりを見せないように、そうやって「それまでの大変さ/苦労」を感じさせないのが本当のプロだと言えます。
お金をもらっている以上は新入社員であっても「プロ」です。
もうアマチュアではありません。
新人だから・・・入社2年目だから・・・係長になって間もないから・・・と自分に言い訳をしてお客さまに「こんなに苦労しているので少しくらいミスがあっても仕方ないんです」ということを暗に伝えようとしている人がいたら、リーダーはそれを正す必要があります。
お客さまから見れば「相手はプロ」が常識としてあります。
高みにいるプロの仕事をすることが大事だと思います。