サラリーマンは、結婚して子どもができるとどこかで「マイホーム」が欲しくなります。
夫婦共にそう思い始めると、その思いはもはや消すことはできません。
一般的には、現金一括購入ではなく住宅ローンを組んで家・マンションを購入するのがほとんどです。
このときに銀行がチェックする一つが「現在の会社での勤続年数」と「年収」です。
住宅ローンを組む際の一つの判断材料になります。
ところが、ひとたび住宅ローンを組んで家を購入してしまえば、後はもう勤続年数も年収も銀行はノータッチになります(← これは結構大事なポイントです)。
何を銀行が見てくるか?・・・と言えば、住宅ローンを組んだ後に気にするのはキチンと返済してくれるかどうか?だけです。
仮に、住宅ローンを組んだ後に今の職を失ったとしても、「返済」さえ滞りなく行っていればOKということです。
毎月々の支払いを正常に行っている限りは、銀行が担保に取ったその住宅を抵当に流すということもありません。
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住宅ローンを組むとき、手持ち現金全額を頭金につぎ込むほどにローン金額を少なくすることができます。
借入期間も短くすれば早く返済を終わらせることができます。
ただし、手持ち現金がなくなる(減る)ということはある意味ではリスク大です。
一方で、頭金を少なくして手元に現金をとっておいて、借入期間もできるだけ長くして(その分総支払金額は高くなります)、月々の返済金額を少なめに設定するやり方もあります。
一概にどちらが良くて、どちらがダメとは言えませんが、リスクが少ないのは後者のほうです。
なぜなら、万が一勤めている会社が倒産したり自分がリストラにあって職を一時的に失ったとしても、手元に現金がある以上住宅ローンの返済はキチンと行えるからです。
前者だと、万が一! というときに融通がきかず、住宅ローンを返す現金もないとそれこそ銀行とのやり取りが厳しくなり、精神的にも疲弊します。
大きな違いは「手元に現金(キャッシュ)があるかどうか?」ということです。
会社経営でもそうですが、借金がいけないのではなくて借金をしつつ手元にある程度の現金をキープしているかどうか?!が大事なポイントです。
経済活動の中で、やはり現金(キャッシュ)ほど強いものはありません。
バランスよく借金と現金を持つことがこれから先の発展性を生みだします。
投資でも同様のことが言えます。
現金があるのに一部をあえて借金して投資している人が多いのも、そうしたことがあるからです。
先を見ているから・・・長期視点に立って物事を見ているから・・・です。
現金があれば、次のチャンスをつかむ選択肢が広がる・・・ということです。
現金を大切にすることが大切ですね。