東京都のワンルームマンション規制

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。

法律がマーケットに与える影響は大きく、それまで規制が何もなかったマーケットにいきなり法規制がかけられると、そのマーケットは収縮しますし、一方でその法規制によって新たにメリットを甘受するところも出てきたりします。

そもそも市場(マーケット)には「需要と供給の原則」が働いていますが、そこに「法規制」という人の手による縛りをかけると、需要と供給のバランスが崩れるのは必然です。

たとえば、東京都23区すべての区では、2007年頃から俗に言う「ワンルームマンション規制」が敷かれています。

これによって、新規に建築するワンルームマンションは「1部屋の広さが最低20㎡以上とか、一定数のファミリーマンションの混在」などが必要となり、それまで野放しで作られていた広さ16㎡程度のワンルームマンションなどは軒並み建設できなくなりました。

その結果、全体の大枠としては単身者が増えてワンルームマンションの需要は増え続けているものの、新規での供給戸数はそれほど増えない・・・となり、その影響が中古ワンルームマンションの値下がりを防ぐことにつながり、したがって「中古ワンルームマンションが重宝される」ようになって今日まで続いています。

実際、東京都の単身世帯数は増え続けていて、2030年(今から約10年後)には全体の約半数近くが単身世帯になると、東京都も予想しているようです。

全世帯を約700万世帯とすれば、約330~340万世帯が単身世帯になる勘定です。

一方で、首都圏のワンルームマンション供給数は年間でわずか1万戸弱・・・と聞きました。

このまま年間1万戸の供給があり続けても、需要には程遠いと思います。

やはり、中古ワンルームマンションの価値はそれなりに固定化して推移すると思われます。

気をつけるべきは、こうした規制の撤廃がいつの日にか行なわれるのか?!・・・です。

そもそも、こうした規制がされるようになった背景は、「税源移譲」という法改正が行われたことにあると言われています。

これのよって自治体が得る税金の主な財源が、「消費税・法人税・住民税」に重きが置かれるようになったことが原因です。

そのため、住民票を移していない学生や働き始めの新社会人や収入の低い居住者などの単身者がいくら増えても税収が増えず、自治体としてはそれよりも収入の高いファミリー世帯に住んでもらいたい・・・という思惑が生じ、それによって、ワンルームマンション規制が誕生した・・・という背景があります。

つまり、元の大きな原因は「税収/税源の確保」ということです。

これが原因だということが分かれば、この規制がなかなか解除されることにはならないだろう・・・と推測できます。

自治体で税収を減らしても良い、というところは存在しないからです。

今の段階では、やはり東京都の中古ワンルームマンションにの需要はそれなりに高いレベルの需要が期待できると考えられます。

防犯、防音、火災の延焼防止、地震対策、各種設備、ステータス性・・・などから見ても、木造アパートよりも鉄筋マンションのほうに分がある/人気があるのは当然だと思います。

したがって、こうした需要のある中古ワンルームマンションを所有して不動産投資を行なうリスクはあまり心配することはないと思います。

実際、私が私有している都内(23区内)の物件では、空室になっても2カ月以内には次の入居者が決まる、といった循環で、年間通してもほぼ満室状態が続いています。

東京都の中古ワンルームマンションを所有している人の中には、こうしたことをよくよく理解しているがために、なかなか売却の意思を持たない人も結構いらっしゃると思います。

売る人が少ない → 市場に出てくる物件が少ない → 買いたい人は多い → 価格が下がらない・・・・・・という現象がこれまでは続いてきたと思います。

これがまだ続くかどうか?・・・は神のぞ知るですが、何らかの事情でここ数年以内のうちには状況に変化が訪れるような気がします。

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。
澤井豊、連載!
人気不動産投資サイト「楽待(不動産投資新聞)」で連載中!
今すぐこちらをクリックしてご覧ください。




あなたを「経済的自由人」に導く教科書をぜひお読みください!

電子書籍シリーズ11作品は、すべてKindle読み放題対応です!
・お金の教養シリーズ5作
・ビジネス人生論シリーズ2作
・組織マネジメントシリーズ4作

【お金の教養シリーズ】

『30代40代サラリーマンのためのセミリタイア入門』(お金の教養シリーズ5)【まずは本作から!】

『成功する人のお金の貯め方』(お金の教養シリーズ4)

『「稼げる人」になりたい人に贈る本』(お金の教養シリーズ3)

『投資して成功する人、浪費して貧乏になる人』(お金の教養シリーズ2)

『エグゼクティブ・シフト~人生を変えるお金の成功思考』(お金の教養シリーズ1)

【ビジネス人生論シリーズ】

『経済的自由を目指して自分の人生に一歩踏み出そう』(ビジネス人生論シリーズ2)

『年収1,075万円を稼げる人の条件』(ビジネス人生論シリーズ1)

【組織・マネジメントシリーズ】

『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)

『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)

『上場企業流!伸ばす経営術』(組織・マネジメントシリーズ2)

『真の企業リーダーとなるための教科書』(組織・マネジメントシリーズ1)

【紙書籍】

『サラリーマンが経済的自由を得るお金の方程式』

『サラリーマンのためのビジネスマン研修・ヒント100』

澤井豊の著作一覧
記事について
転載・寄稿のご依頼について

★ブログご購読はコチラから
follow us in feedly
ホームページ、SNS
http://newofficesawai.com/

Twitter

Facebookページ

関連記事

投稿カレンダー

2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目のお勧め記事!

  1. 2017-11-19

    下積み時代を経験した人ほど不遇の時代を乗り越えやすい

    若い頃に職場で体験する苦労や一人前になる間の期間のことを「下積み」と呼んだりします。 上に先輩…
  2. 2018-1-14

    【重要】「投資」における目標の立て方

    年の初めにはいろいろ「今年の目標」を立てる人は多いのですが、肝心の「目的」を蔑ろにしたままで目標を立…
  3. 2017-7-9

    【重要】高齢になるまでに自分の住む処を確保したほうが良いわけ

    高齢者になると自分が住む賃貸物件を借りることが難しくなり、借りられる物件の選択肢が狭くなる・・・と聞…
  4. 2024-2-21

    【投資哲学】投機よりも投資に目を向けて・・・

    新型NISAが始まり、スタート前の熱狂もかなり落ちついてきたと思いますが、どんな制度であってもその仕…
  5. 2018-5-18

    インフレ時は貯蓄より「投資」が良い理由

    政府と日銀がインフレ率2%目標を掲げて、物価を一生懸命上げようとしていることを人々は忘れかけてきてい…
  6. 2022-8-2

    資産“形成”に必要なもの

    資産を形成するために必要なものは、何と言ってもまずは「資金」であり、次に「時間」です。 &nb…
  7. 2018-9-23

    【重要】あなたが得る収入の「本質」とは?

    よく言われることですが、人生で大成功をする人というのは自分のことだけではなく、他人も成功したり幸せに…
  8. 2021-4-6

    大事なのは「月収」より「資産」のほう

    海外では「永住ビザ取得」のために必要な要件というのが、それぞれの国ごとに定められています。 &…
  9. 2017-10-14

    年収ばかりを追い求めないで・・・

    人が幸せを感じる主な要因の一つに「お金(収入・貯金)の満足度」が挙げられます。 確かに、収入が…
  10. 2017-6-2

    真剣と深刻の違い/真剣に考えると○○が出ます

    「真剣に考える」と「深刻に考える」とは意味合いが異なります。 人は未来に目を向けて肯定的に可能…

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る