若い頃は多くの人が「年収」に意識を傾けます。
自分の年収も気になりますが、他人(友人など)の年収はもっと気になり、つい比較したり、時には年収自慢をしたくなったりします。
確かに「年収が多い」ことは社会で成功していることの証であり、経済的に他の人より優位に立てることは気分が良く、誉(ほまれ)でもあります。
しかし、人生経験が豊富になってお金持ちの人と交流を重ねることが増えてくると、「単なる高年収の人より、働かなくてもそれなりに収入がある人のほうが人生を謳歌している」といったことに気づけます。
そうした価値観が徐々に芽生えてきたら、その人は経済と人生の関係性を的確に捉えている・・・と言えそうです。
40代ではまだ年収を意識する人のほうが多いかもしれませんが、50代や60代になってくると年収よりも不労所得という言葉のほうに関心を持つ人のほうが圧倒的に増えてきます。
なぜか?と言えば、それは体力・気力が減少してきて自分が就労して働くことに不安感を覚えたり健康上の不安が芽生えてくるからです。
体力・気力が減退すると労働から脱したいと思いますし、健康不安を感じると不労所得の魅力がより強大になってきます。
実際、50代以降の人では収益不動産をたくさん持っている人のほうが現場でバリバリ働いている人よりゆとりをもって豊かに楽しく安心して暮らしています。
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不労所得の代表例は「株式の配当金/不動産からの家賃」です。
ただし、元手となる元金から見た「投資利回り」はかなり低いものになります(特に配当金の場合は)。
「配当金」の利回りは良くても5%程度で、ほとんどの場合は2%程度だと思います。
2%ということは、2千万円を投じても年間で得られるのは40万円であり、月に換算すると33,333円です。
これで毎月の生活を賄うのはムリです。
配当金で毎月の生活を成り立たせるためには、元手として最低でも1億円以上が必要です。
いくら中堅・ベテラン・長い社歴のサラリーマンと言っても貯金1億円はほぼムリな話だと思います。
これが不動産(収益不動産)になると、ちょっとしたコツを用いることで念願の不労所得に近づくことができます。
家賃収入の場合、想定できる投資利回りは10%くらいにまで跳ね上がります。
2千万を投じれば、年間で200万円(月に直して16.6万円)くらいになります。
十分とは言えませんが、サラリーマンの本業としての給料に加えてさらに16万円~の収入がある・・・と思えば、生活にはかなりゆとりが出てくるハズです。
また、株式の購入と違って、不動産の購入では金融機関から融資を受けることが可能です。
融資を受ければ実質的な投資利回り(=自己資金の投資利回り)は20%・・・30%・・・50%…にもなり得ます。
収益不動産(たとえば中古ワンルームマンションなど)の数を1戸から2戸・・・3戸・・・5戸・・・10戸・・・と増やせば増やすほどリスク分散+収益金額アップとなります。
収益不動産をたくさん持っている人のすべての人が幸せそうに見えるわけではないしても、多くの人はこのパターンで幸せ感を満喫していると思います。