仕事帰りに部下を飲みに誘い、お酒を飲んでいる場で「俺はいつか独立してやる!」と息巻いている上司がたまにいます。
会社に対する不満や愚痴があるのだと思いますが、それを部下の前で吐露するのはうまくないですね。
部下は、自分の上司がいずれ会社を辞めたがっていることを知って、自分の未来に重ね合わせます。
そして会社の未来がない(薄い)ことを慮り、部下もまた会社を辞めることを前提に物事を考え始めます。
翌日以降の仕事へのモチベーションは低下したままですし、仕事で上司が偉そうに何かを言ってもフン!と思ってしまいます。
部下をそうしてしまうのは、すべて上司の責任ですね。
そうやって部下に愚痴をこぼす上司は、結局部下に同じことをずっと言い続けながら定年退職の日を迎えます。
もちろん、独立なんてしません(できません)。
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本当に独立する人は、「いつか・・・」などとは言いません。
自分の中で「○○歳になったら」とか「あと○年したら」と具体的な時期を定めています。
夢を持つことは大切です。
しかし、その夢が持つ幻覚作用に惑わされてはいけないですね。
幻覚作用に陥っている人は「いつか」という言葉を多用するのですぐにわかります。
いつか・・・ではなく、やるなら「具体的にいついつ」・・・です。
この微妙な差が、後々の大きな差となって人生も大きく変わっていきます。
岐路において選択すべきは「(ウソでもいいから)日時を決めた道」であり、時間と場所(目的地)を明確にすることができる人でなければ優れたリーダー(上司)にはなれないと思います。