お金はある種の力を持っています。
一つが、お金のある人はお金のない人に自分の言い分を聞いてもらえる・・・といった力です。
イヤな言い方ですが、お金の力が他者を服従させるわけです(いつもではありません)。
たとえば、仲間内でお金を出し合って何かを購入する(プレゼントなど)とき、何を買うのか? を決めるのは一番多くお金を出す人にその権限がある・・・とも言えます。
飲みに行くなら、会計で一番多くお金を支払う人がどの店に行くかを決めることができる・・・わけです。
つまり、誰が一番多くお金を出すのか?
・・・これによってその物事のジャッジが誰に委ねられるかが決まります。
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株式の購入は基本的に現金でのやり取りなのでお金を出すのは自分です。
つまり、お金を一番多く出すのは自分自身ですから、どの銘柄を買うのか? 何株買うのか? いつ買うのか?
・・・を決めるのはあくまでも自分自身です。
取引している証券会社が決めるわけではありませんね。
不動産投資をするときや、自分が住む住宅を購入するとき、現金一括払いで購入する人はほとんどいないと思います。
たいていローンを組んで購入します。
つまり、銀行からお金を借りて不動産を購入するわけです。
このとき、まあ多少は頭金を入れるとしても全体の金額からすれば、一番多くのお金を出すのは結局のところ融資をしてくれる銀行です。
だから、不動産を買うときは、その銀行の方針に従うしかありません。
銀行がお金を出すと言ってくれた物件しか買えないし、金利や借入期間も銀行の言いなりです(多少は交渉の余地はありますが・・・)。
一番多くのお金を出すのは誰なのか? を見抜き、その人の指示・方針に従うことが資本主経済社会での原則の一つだと思います。
まあ、それが良いか悪いかは別として原則には従うしかないですね。