世の中には自己流でも特段問題なくやり過ごせることと、自己流ではやり過ごせないことがあります。
たとえば、自動車の運転は自己流ではキケンです。
だから、人は数カ月もの時間をかけて事前に教習所に通い、自己流ではない標準的な運転テクニックを学び身につけます。
しかも、本当に身についたかどうかを試すために一定のテストもあります。
一方で、自転車であれば自己流で良しとされていて、自転車に乗るために誰も特別な教習所には通いません。
今の社会では、自己流で自転車に乗っても人は同じような運転技術になる・・・と推定されているからだと思います(まあ将来は変わるかもしれませんが・・・)。
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窓ガラスを拭いたり、靴ひもを結んだり、トイレ掃除をしたりするのは自己流で間に合います。
生活で学ぶことで十分まかなえます。
算数や国語や社会や音楽や体育などは自己流では良しとされず、人は皆学校に通い義務教育を受けます。
生活で学ぶには不十分だからです。
ところが、こと「お金」に関しては生活で学ぶには不十分であるにも関わらず、残念なことに今のところキチンと学ぶ場所・環境が整備されていません。
自らそうした場所・環境を探し求めた一部の人だけがお金の扱いを適切に学び身につけています。
ただし、かなり少数派です。
お金に関する主な教育項目は「稼ぐ」「貯める」「増やす」「使う」「納める」「借りる」「返す」です。
稼ぐ・増やす・借りる→「作る」とも言います。
貯める→「守る」とも言います。
使う→消費や寄付があります。
借りる→「ローンを組む」とも言います。
お金に関して早い段階で適切な教育を受けて、自らにキチンとした技術を施すことはとても大事なことだと思います。