お金をたくさん稼ごうと一生懸命に働くのは良いのですが、そのために犠牲にしていることが大きすぎると、それはそれでちょっと問題です。
たとえば、お金は手に入ったとしても、働き過ぎて身体を壊しては元も子もありません。
収入が増えても、家族から愛想をつかされて、離婚・・・一家離散となっては全然幸せではないと思います。
会社で他人を蹴落として出世しても、友人を失ったり、周囲からの信用を失ってしまっては、結局その後の人生がつまらなくなると思います。
人生で大切なものは別に一つだけ・・・というわけではありません。
お金も大切ですし、時間も大切ですし、家族も大切ですし、健康も大切ですし、友人も大切で・・・すべてが大切なことです。
人は、どれか一つだけを突出して持ち合わせていても、そんなに幸せとは感じないのだと思います。
むしろ、一つ一つが少なくても全体にバランスよく持ち合わせていたなら幸せを感じやすいのかもしれません。
言ってみれば、どれか一つの線を伸ばすことよりも、それぞれの線でつなげた面積を広げ、さらにそこに立体感を設けて空間として大きく広げることが人生を幸せに導くコツだと思います。
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お金持ちの人が必ずしも幸せだとは限らない・・・と言われるのは、結局お金の線だけをいくら伸ばしても全体の面積や立体空間が広がていないからだと思います。
一つの分野だけが突出していても歪(いびつ)な形になってバランスがよくありません。
バランスよく他の分野との調整を図りながら徐々に全体を広げていくほうがベターだと思います。
また、立体が大きくなることは、すなわちその人の人間力/人間としての器が大きくなることを意味します。
器が適度な大きさに広がっていくと人は常に幸せでいられると思います。
お金、時間、健康、家族、 友人、趣味・・・などがそれぞれバランスよく大きくなっていくように考え、行動することが大切でしょうね。