ある経営コンサルタントの人がこう言っていました。
「この仕事をしていると実に多種多様なビジネスを目にすることになりますが、その結果、分かったことがあります。
それは、儲かっている会社ほど経営者が物理的に身体を動かさなくても『半自動的に』『静かに』儲かっている・・・ということです。
逆に、経営者がいつまでたっても一般社員と混じってドタバタとやっている会社は、充実感はあっても、業績が伸びない傾向があるように感じます」
多分に当たっていると思います。
両者の差はどこにあるのか?
それは、「自動的に儲かってしまう仕組み」を社内に構築できているかどうか・・・だと思います。
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中国最古の、かつ最も優れた兵法書である『孫子』に、「勝ち易きに勝つ」という言葉があります。
勝ち易き=誰にでもそれとわかるような勝ち方や、勝つこと自体が目立って世間にもてはやされるような勝ち方・・・。
それに「勝つ」というわけですから、つまりはそうした易き勝ち方は実は最善ではない・・・ということだと思います。
あたかも何もしていなくても無理なく自然に勝ってしまったかのような勝ち方こそが最善だというのがここでの『孫子』の兵法なのでしょうね。
これを経営ビジネスに置き換えると、「半自動的に儲かる仕組み」を作って、目立たなくとも、静かに、勝手に儲かってしまうような体制を構築することが大切・・・と言えます。
そうすれば、社員が年中疲弊しているような峻烈な営業をやらせなくて済みます。
経営者はこのマインドセットを身につけることが大切だと思いますし、個人レベル(家計)においても同様だと思っています。